・会う度に ページ8
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「最近、北斗とどーなの」
『どうって、何もないよ？』
Aとは、会うたびに同じことを聞く。
彼女と同じグループの松村北斗との現状だ。
『辰哉くんこそ、彼女できたの』
Aの目線は手元にあるハイボールに。マドラーで氷をカラカラと混ぜ始める。
自分の都合の悪い話は逸らそうとするのは彼女の悪い癖。
「そんなことどーだっていいのよ」
だからこそ、俺も負けじと聞き出そうとする。
『よくないよ、辰哉くんもう30だよ？』
「え、煽ってる？？
まぁ、俺はAと北斗が仲直りしたら彼女作るから」
『仲直りも何も、喧嘩してるわけじゃないし,,,』
ジュニアの頃から二人のことは見ているはずなのに、一向に縮まらない距離。
いつもなら、不仲の理由は聞かないが今日はなんとなくで聞いてみた。
『はっきり言って、貴方のこと苦手なのよね、って言われたの。あの時の北斗くんの目が忘れられないの』
怖かった、と言って目を潤せるA。
不覚にもドキッとしてしまう。いやこれは、なんだろ、反射的にというのか、本能的になのか。
まぁ、それはいいとして、
「でもさ、北斗が高校生でAは中学生だったんでしょ？」
『うん』
「それさぁ、北斗の思春期だったんのも少しはあるんじゃないの？」
『そうなの…？』
「男の子はそんなもんだって、それが北斗はちょーっと長いだけかもしれないじゃん？」
数秒間が開く。
…長すぎじゃない？なんて笑うA。
北斗にも同じように笑ってやればいいのに。まだ、早いかぁ。
『ごちそうさまでした』
財布を出してお会計を済ませた俺に、律儀に頭を下げる彼女。
「ん、いーえ」
外に出れば、寒いね、なんていつものように腕を絡ませてくる彼女がなんだか愛おしく見えてしょうがない。
『…ちょっと頑張ってみるね』
「うん」
Aの頭をわしゃわしゃすれば、やめてって怒られた。可愛んだよな、妹みたいで。
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おちゃこ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！美紀さんも気をつけてくださいね^_^これからも、こちらの作品をよろしくお願いします！ (2021年12月7日 23時) (
レス) id: 4348ae250b (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - スノスト大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいねあと最近寒くなってきたので風邪などに気をつけてくださいね (2021年12月7日 13時) (レス) @page1 id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちゃこ
| 作成日時：2021年12月6日 23時
