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忘れる夜 ページ39

.







言ってしまった


閉じ込めていたこの気持ちを




「Aっ……!!」

『……んっ、』



荒く押し付けられた唇


佐野くんの手が私の頭と腰に回され
離れることを許さない



『ん、……ぁ』



何度も何度も角度を変えて交わる


息もできない程激しく


苦しい


言い表せない感情が私の中で渦巻いて
目尻には涙が溜まっていった



「A……」



佐野くんの熱を持った瞳に思考が奪われていく


今まで必死にストッパーになっていた理性が




崩れた




『……れ、…お』


「A」


『……好き、』



『玲於が…好きなの』





溜まった涙がとめどなく溢れて落ちる


自分がどんどんワガママになっていく

私だけをみて

なんて言ったら「重い」って言われるかな


きっと玲於の好きは私の好きと同じじゃない
それでも好きって言ってくれて嬉しいの


ふと玲於と視線が交じり合う
口が開かれ声には出さずに言葉をかたどる


" や・ば・い "


そう言った…ように見えた


次の瞬間玲於の手はスルリとスカートの中へと侵入し
いとも簡単に秘部へと触れる



『あっ、』


この先を期待する自分から
溢れ出る"音"に耳を塞ぎたくなる


『や、あ……やめ…っ、』

「やめる?こんなんなってんのに?」


私の目の前でソコを触っていた手を見せつける


「てか、俺が無理だわ」

「やめんの」



じゃあせめてこんな床じゃなくてベッドに移動しよう?

そう言いたいのに言葉が出てこない



「もういれていい?」

『………性急』

「随分余裕そうで」


余裕?私が?

余裕なんて…あるわけない


はやく



玲於が欲しい




『……いいよ。いれても。』

「ふっ、」



素直に"欲しい"と言えない私を
見透かしたように笑う玲於

そんな自分が恥ずかしくて顔に熱が集中する



『あぁっ、、!』



あまり十分に準備が出来ていなかったのか
いつもより少しキツイ圧迫感に息が漏れる


玲於が……はいって、きて、る……

なぜだろう


初めてじゃないのに初めての時のような


玲於がすごく近く感じる






ねぇ、玲於





今日を忘れることは絶対できないけど


約束通り……忘れてみせるから



今日は

今日だけは


恋人のように私を愛して







.

プロジェクト→←私も……



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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 中務裕太   
作品ジャンル:恋愛
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きのこ(プロフ) - 面白くてもう4回ほど読み返してます!つづきが気になって仕方ありません!早く最終話見たいです! (2019年8月10日 22時) (レス) id: dee6d0cf2f (このIDを非表示/違反報告)
華娘@だ〜す〜.片寄LOVE - 次のお話に期待(=∀=) (2018年12月27日 19時) (レス) id: 3347e30700 (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - れやさん» ついにー!最終話目前!ですね!!昨日よりお知らせの1番最後に進捗状況を載せております。矢印の先が49話になれば一気に更新されます!いわばカウントダウンのようなものです!!わくわく! (2018年12月24日 3時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - ついにですか!!! (2018年12月24日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - グリムパンさん» わーい!!グリムパンさん!!コメントありがとうございます( ´:ω:` )読み続けて頂けているようで、嬉しいです!更新あともう少し、お待ち下さい(^^)! (2018年12月12日 11時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋色 | 作成日時:2018年10月28日 2時

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