テニスの王子様【テニス部員と私】

【第八話】午後の部活 ページ9

『んしょっと…！』





結局、午後の部活に出ることにした私



あれから少し体調が落ち着いたのでテニス部の皆に心配されつつもマネージャーの仕事はきちんとやっている





「木ノ宮、あまり無理はするな」




『ありがとうございます手塚部長』






普段私のイメージでは厳しくて少し近寄りがたい青学テニス部のレギュラーでもあり部長として皆をまとめている手塚部長でさえもが私の事を心配してくれているなんて…


もうなんか申し訳ない気持ちが出てしまう






今日なんて保健室から出て行ってすぐ乾先輩と河村先輩に偶然遭遇しちゃって出会って早々に






「Aちゃんどっ、どうしたの…！？;」



「Aやはり朝から体調があまり良くなかったんだな」





テニス部レギュラーの二人に物凄い心配されました



乾先輩は至って冷静に心配してくれて、一方河村先輩は物凄く慌てた様子で心配してくれました。





優しすぎる優しすぎるぜだよ






『あっ、桃城くんが出ちゃった…』





「ん？俺がなんだってA」





『ああっいやなんでもないの！』






取り敢えず部活が終わるまで頑張ろうっ…！






そう張り切っていたのも束の間だった








テニス部の部室を掃除していると急に目眩が来て倒れてしまった






『…あ、れ』




保健室から戻って来てからは特になんとも無く過ごせていたのに…どうして急に…





「ッ…！」





やばい、しかもお腹の痛み酷くなってるし





倒れたままお腹を抑えて痛みに耐えようとする







ガチャッ




！ひ、人入ってきた…



もう、こんな時に…






「…Aちゃん？」





痛くて涙目になっている私が薄ら見えた人影




涙を拭うと私の前に腰を下ろした体制で「大丈夫？」と優しく声を掛けてくれる





『不二、先輩…』





どうしよう不二先輩にこんな情けない姿見られた



恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう





お腹の方余計ズキズキしてきたし…




『！？』





やばい、マジでやばいことになっとるよ





今ふとズボンの方見たんだけど血ついてるんだけど…！？






もうやだやばい見られないように早く立ってこの場から立ち去らないとっ


って起き上がろうとした瞬間に不二先輩は急に私に背中を向けて座る







え？




それはおんぶの体制では…？不二先輩

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