【第三話】天然 ページ4
「ちょっとちょっと何してんのー!」
『わっ…!』
リョーマくんの手を握っていた私の手は離され 私とリョーマくんの間に一人の男性が立つ
その人は……
「菊丸先輩…」
今リョーマくんがボソッと呟いたんだけど
そう、この人の名は菊丸英二先輩 この人もまたレギュラーのメンバーの一人である
「二人共!テニス部はイチャイチャしていい場所じゃないんだかんね!」
『!いっ、イチャイチャなんてしてませんよ!』
ぷくぅと分かりやすく頬を膨らませて、ぷんすか怒る菊丸先輩
「大体 Aの方からおチビの手なんか握っちゃってさAってばおチビの事が好きなわけ?」
え?
『そりゃ、好きですよ?』
「えっ…」
「…」
『だって可愛い後輩を嫌いだ』「Aのバカー!アホー!!もう知らないんだかんねー!!」
なんて、思うわけないじゃないですか…
私がそう全部言い切る前に菊丸先輩は涙目で走って行ってしまった
「大石〜Aったら、Aったらね!」
「ど、どうしたんだ英二…?;」
菊丸先輩の方を見ると奥の方で、大石先輩の胸を借りて大石先輩から頭を撫でられている様子が見えた
私、菊丸先輩が傷付くような事言ったのかな…?
『ね、ねえリョーマくん…』
「先輩、あの後 何て言ったんスか」
『え?あの後…?』
「俺を…その、
す、好きって言ったあと…」
え?それは………
『可愛い後輩を嫌いだなんて思うわけが無い
って、言おうとしたの』
私はそう言って続けざまにリョーマくんに話した
『だってそうでしょ?リョーマくん優しいし、よく私の事気遣ってくれるじゃない?困ってる時さり気なく助けてくれたりもするし、そりゃあ多少ツンツンしてる部分はあるかもだけどそれも含めて私はとっても可愛いと思ってるの貴方のこと
だから嫌いになんてなれる訳ないでしょう?
私にとっては大好きな後輩よ』
そう言ってリョーマくんに微笑んだ
今さっき伝えたかった事を全て話し、自分が言いたかった事を言って少しスッキリした
私が言った事に対してリョーマくんの反応はというと…
「はぁ…」
何故か、ため息を疲れる始末
『えっ、何でため息!?』
「前からずっと思ってたんスけどA先輩って天然スよね…」
『えっ、何で!?』
天然?私が…?いやいやそんな事無いでしょ?!
137人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル - 最高に可愛いです。更新頑張ってください応援してます! (11月13日 22時) (レス) @page13 id: 5eb99fa5e2 (このIDを非表示/違反報告)
*˚綺羅羅*。(プロフ) - コメント失礼します…!めちゃくちゃ面白いです!夢主ちゃんの天然とか鈍感が見ててニコニコしてきます!キャラの特徴もちゃんと掴めてて凄く分かりやすいです!更新頑張って下さい!応援してます! (2023年3月21日 18時) (レス) id: 9f20ca92d6 (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - コメントありがとうございます!(*^^*)可愛いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね! (2022年9月23日 2時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛い!!文章も表情とかわかるような文でとても読みやすくて面白いです!更新ゆっくり待ってます! (2022年9月17日 10時) (レス) @page9 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます(*^^*)面白いと言って頂けて嬉しいです!これから先のお話にもっと主人公の天然ぷりが出てくると思います笑 (2022年9月15日 11時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美味しいお茶 | 作成日時:2022年9月10日 19時