さしす組が溺愛してます

真っ直ぐな愛情で ページ7

｢傑、随分懐かれてるな。｣



｢まあ、案外人懐っこい性格みたいで。｣









硝子が任務へ行ってしまったため、Aのかくれんぼに付き合わされていた夏油に夜蛾が話しかける。









｢あんまり近づきすぎるなよ。｣



｢それは無理な話でしょう。先生も、私たちよりも格段に強いと言ったんだ、最初から殺させる気なんてないんでしょう？｣



｢まあな。｣









夜蛾正道は見た目によらず回りくどい。



彼らはそれを理解していた。









｢傑、遅いよ。｣



｢A、ごめんね。｣









夜蛾を見た瞬間縮こまるAを抱き上げる。



人懐っこいがかなりの人見知りのようだ。









｢コイツは、お前らを裏切ることはないからな。｣



｢まあ、でしょうね。｣









スポリと夏油の腕に収まったAは、にこりと夏油に微笑んでいる。









｢可愛がってもらってよかったな、A。｣









夜蛾に頭を撫でられて、目を細めるA。



彼女は案外単純なようだ。









｢もう上には渡しませんからね。｣



｢ああ、俺もそのつもりだ。｣









Aはもう、半袖を着れるくらい傷が治っていた。

愛されるのも苦労→←依存は時に仇となる

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