構築とは ページ7
｢なんで私が準1級術師なの？無理無理。弱いよわたし、役に立つか分かりませんよ？｣
｢はぁ。だよね。A、お金とか地位とかよりも楽な道選ぶもんね。そういう反応だと思った。｣
多分、急に準1級とか聞いて純粋に喜べるのは悠仁くらいだと思う。
うん。私はぬくぬく部屋で漫画読んでたいしできるなら外出たくない。本気で。
｢Aの術式って、構築術式でしょ？｣
｢そんな知ってて言わないでよ。｣
｢それってさ、真希の妹も使ってんじゃん？あの人の一日の限界。知ってる？｣
｢興味ないかも。｣
そもそもなんで私が人の術式について勉強しなきゃいけないんだ。
それに自分の術式だって、使えてればいいじゃんか。
｢一日で弾丸1つ。｣
｢え？｣
｢驚くのも無理はないよね。Aは氷の壁だの氷の剣だの氷の銃だの炎の銃だの。なんなく作るもんね。｣
だからキミは、
｢いやいやそれならあの植物の呪霊も…｢あれは特級だよ。未登録のね。｣そ、そうなんすか。｣
｢実は高専に入った頃から推薦の件上がってたんだけどねー、フリーだったから更新してないらしくてさ。2級術師ってやつ最後に更新されたの中2だって。ウケる。｣
｢全然ウケないから。その話誰も聞いてないから。｣
｢あー、それね。僕の可愛いAが危ない現場に行くのはやだから僕が蹴ってたの。｣
なんという御三家の権力。こればっかりははあ。とため息をつくしかありませんね。
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作者名：夜行性 | 作成日時：2021年1月4日 19時
