私は普通の青春ができないらしい (ページ34)

今日:1 hit、昨日:27 hit、合計:132,499 hit

宿儺様サイドなんですハハッページ34

仮死状態か！！！

成程。やはりこのゴミを助けたのは正解だったな。

摩虎羅に踏みつけにされそうになっていた所を、危機一髪で引っ張り出した宿儺は、すぐさまこの状況を理解した。

｢死ぬな。お前にはやってもらわねばならん事がある。A、今世(・・)でも俺より先に逝って見ろ、許さぬ。｣

宿儺はAと伏黒の傷を綺麗に治す。

｢あっ、あのぉ～。｣

｢黙れ。大人しくしていろ。｣

伏黒恵とAを生かすには、異分子の俺がこの式神を倒し調伏の儀を無かったことにする。

｢……味見。と言った所だな。｣

凄まじい風が周囲に巻き起こり、宿儺の腕を摩虎羅の刃が斬りつける。

｢解｣

宿儺が術式を使えば摩虎羅に斬撃を入れることに成功するが、尚摩虎羅は倒れない。

あの刃、対呪霊に特化した｢退魔の剣｣か。

反転術式と同様、正のエネルギーを纏っている。俺が呪霊なら、一瞬で消し飛んでいたな。

｢どうでる？｣

傷が癒えているのを見た宿儺は、指を立てすぐさま次の攻撃に移る。

すると摩虎羅はそれが見えているように、斬撃を弾く。

｢やってくれたな。お返しだ。｣

摩虎羅と宿儺の凄まじい戦いは、終わりが見えない。

布瑠の言とあの法陣は完全な循環と調和を意味する。

推し量るにこの式神の能力は、あらゆる自称への適応！！最強の後だし虫拳！！！！

あの時の俺なら、敗れていたかもしれんな。

｢クックック。見せてくれたな伏黒恵！領域展開、伏魔御厨子。｣

その瞬間、彼らに万死の厨房が現れた。