私は普通の青春ができないらしい (ページ27)

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巻き添えですかね？ページ27

｢伏黒君、どこ行くの？｣

｢とりあえず駅だ。俺達が揃っててもな。｣

多分、ここには特級がゴロゴロいる。中には領域を使う呪霊もいるだろう。

それに対応出来る私たちが2人で居ても、正直あまり意味は無い。2人で死ぬとなると、もっとだ。

｢もうすぐ領域を展開してる呪霊がいる。俺がそれに対応するから、お前は極限まで呪力を貯めといてくれ。｣

｢…なんで？2人で展開した方が勝てる確率上がるんじゃないの？｣

｢いや、俺はあくまで相手の呪霊の領域に穴を開けたいだけだ。｣

｢なるほど、だから2人で呪力を使い切るのはマズイって事ね。理解理解。｣

後処理は私にやらせる気か。でも多分、そっちの方が効率がいい。

あくまで私は、最後の駒ってことね。

｢領域展開、嵌合暗翳庭！！｣

伏黒君は両手を使わないと領域展開が使えないため、自然と私が伏黒君に触れる形になる。

｢真希さん！大丈夫！ですかー！！！｣

｢恵！A！｣

視界に入った真希さんに手を振ると、伏黒君の影から特急呪具が真希さんに渡される。

海みたいな領域、いや。海なんだけど。

てことは水の術式？？

｢お前らは本当に、クソ生意気な後輩だよ…！！｣

お前らって、なんで私も入ってるんすか。ピエン。