私は普通の青春ができないらしい (ページ19)

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悠仁って鈍感だよね。ページ19

悠仁を見てから気づいた。

私たち、悠仁に優子がいるって言ってない。

これだけの変化、絶対誰かわかんない！！

｢虎杖！！この子は───｣

｢あれ、小沢じゃん。なにしてんの？奇遇～。｣

すかさず野薔薇が名前を言おうとすると、それに被せて優子の名前を言う悠仁。

素晴らしい、こりゃ10点だわ。

｢ねえ、ほんとによかったの？連絡先。｣

｢私とは交換したし、まあ大丈夫でしょ。｣

悠仁の連絡先を聞くことも、告白することも無く私たちと優子は解散した。

連絡先くらい交換する流れ、作った方が良かったかな。

｢それよりA、伏黒。私ようやく自分よ気持ちに気づいたわ。｣

｢ん？｣

｢あ？｣

一泊おいて野薔薇が話す。

なんだ？この流れで悠仁が好きだったら笑えない。

いや、応援するけどね？？？？

｢私が彼氏を作るより先に虎杖に彼女ができるのがなんかムカつく。私の後ろを歩けよ。｣

｢あ、野薔薇さんそういう感じ？今の流れは悠仁のことが好きって流れじゃなく？｣

｢ない。マジでない。｣

そんな話を聞いてるはずもなく、悠仁は映画行こ～なんて言い出してる。

全く、うちの馬鹿は…。