降参したい気分です ページ2
「いや、なんで死んでんのコイツら。」
蔵にたどり着くまでにたくさんの呪霊が自滅している所を見た。
不気味だった。仲間割れでもしたのだろうか。
それにしても、高専蔵ありすぎでしょ。さっきからたどり着く気がしないんですけど。
「完全に迷いましたね。まあ帳は晴れたし。そのうち五条先生が迎えに来てくれるか。」
うー、さっむ。と身震いする。もう夏なのにこんなに身体が冷えるのか。いっその事電子レンジでチンされたい。
「んー?あれ、君。夏油が言ってた子じゃない?あ、そうだそうだ。
「…は?」
気づかなかった。背後に近づかれていたのに。
私の超絶目の前にいるそのツギハギの呪いは私の顔をマジマジと見てそう言う。
「夏油とは誰でしょうか。それとあのー、私戦いたくないのでそれ返してくれると嬉しいんですけど…。」
「ああこれ?返さないよ。」
「そりゃそうですよね。ハハ。」
間違いない。特級だ。呪力の量が半端じゃないこれオワタ。一日に2体特級と鉢合わせるなんてそんなの誰が頼んだよ、頼んでないですよ。
その呪霊と距離を取りながら話を進める。だって私、こん状態じゃ絶対負けるもん術式なしで特級に挑めと?
「でもさー、ソレ。不味いよ。まじ不味い。食うならやめときな。」
「え?食べたことあるの?君人間だよね?」
呪霊は高専が保有する特級呪物、宿儺の指と…なんだあれ。実験キットに入ってそうなものを手に持っている。
いつもの私ならきっとはい、さようならのはずだがさすがにこの状況、まずいのでは?と私は考えたので退かない。
「じゃあさ、俺たちの仲間になってくれるなら返すよ。これ。」
「いや、アンタらの仲間になったら返すも何も返す必要ないでしょうが。」
この呪霊は多分、IQ2だ。
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作者名:夜行性 | 作成日時:2021年1月4日 19時