17話 ページ18
sideA
執務室を出た後、しばらく動けなかった。
さっきまで我慢できていた涙が溢れて止まらない。
何があったとしても、日和さんと離れることは考えたこともなかった。
(自覚した途端に…コレ…か)
私は結局、この想いを持つことは許されない立場だったのだろうか。
甘えが出てしまったのだろう。
(いけない。…日和さんを呼ばないと)
きっとこれが最後の仕事だろう。
涙を袖口で拭い日和さんの待つ部屋へと向かう。
「日和さん、当主様がお待ちです」
日和「すぐ行くね」
日和さんが私の顔を見て動きを止めた。
日和「…何その顔」
「目にゴミが入ってしまいまして痛くてですね」
苦しい言い訳なのはわかっている。
「私のことはお構いなく。当主様との久しぶりの歓談をお楽しみくださいね」
日和「…行ってくるね」
まだ何か言いたげだったようだけど日和さんはそのまま出ていった。
それがありがたい。
涙をこれ以上堪えることが出来そうになかったから。
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みさけ - めっちゃ素晴らしい作品ですね 次も楽しみに待っております (1月16日 17時) (レス) @page25 id: 896b5072a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハピエン厨 | 作成日時:2022年8月17日 22時