【実況者】クリスマスは独占したい【全身組】 (ページ7)

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光とクリスマスｰレトルトｰページ7

『見てみて！あれめっちゃ綺麗！』と俺の横で子供のようにはしゃぐAちゃん。

「Aちゃんの方が綺麗だよ」なんてキザなセリフ俺には言えないけど、イルミネーションの光でいつもよりAちゃんが綺麗に見える。

『レトさん！もっと先に大きなクリスマスツリーがあるんだって！見に行こ！』

俺だってたまにはかっこよくエスコートしたいのに、いつもAちゃんは俺の1歩先を行く。

今日のためにネットでおすすめスポットとかいろいろ調べたのに。

結局、最初に勇気を出して繋いだ手もいつの間にか離れておりいつもと変わらない少し頼りない自分に腹が立つ。

(…俺の意気地無し。
…って、ダメだ。ちゃんと楽しまないと)

離れてた手をもう一度繋ぎ直す勇気なんてなくて俺は置いて行かれないようにAちゃんの後をついて行く。

慣れないヒールのせいなのか前を歩くAちゃんが危なっかしい。

支えてあげたいけど羞恥心が災いして支えてあげられない。

周りのカップルは手を繋いだり、腕を組んだりして歩いているのに俺は…って、あれ？Aちゃんがいない。

俺がよそ見をしていたせいではぐれたみたいだ。

急いで携帯を手にするも充電が切れていて使い物にならない。

(くそっ、なんでこんな時に限って…)

俺は人混みの中をぬうようにAちゃんを探し始めた。