Real Hostage-3年A組-

case1-25 ページ25

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____ブーッブーッ








先生が頭を下げて数分、数秒、

ブザーの様な音が教室に鳴り響いた。






柊「警察のみなさん、言ったはずですよ」





先生はその音に顔を上げると

着ていたジャケットの襟を持ち上げ、
そこに付いていたマイクに顔を近づけた。





柊「次の指示が出るまで待っていてくださいと

大人しくしていなければ
生徒たちの命は保証しないと」





…警察が侵入した…？

先生の話す声が
マイクを通して外に聞こえてるみたいだ。





柊「いいでしょう。

そちらがその気なら…


最初の犠牲者はお前だ」





そう言って、先生の目が捉えたのは




涼音「蓮っ…？」




先生の目の前に先程倒れた中尾だった。

先生は中尾に摑みかかると
中尾は抵抗するけど




中尾「離せよ！！」




先生は中尾を教卓の横へ投げ飛ばし

気絶させた。



そして、

朝回収した
甲斐のナイフをポケットから取り出すと…






柊「っ…」



A「…本当に殺す気、」






気絶してる中尾目掛けて刺そうとする先生。

その先生の腕を掴んで止めるけど


…無謀過ぎた



ギラッとこっちを見た先生と目が合い

その目が本気の様に見えて






A「っ、」






カランッとナイフを床に落とした先生に

そのまま黒板に叩きつけられた。






柊「橘…お前は優し過ぎる」





グッと力の入った手に首を掴まれて

殺される、そう思ったが
先生はその一言を呟いて





A「っ、」





教室の入り口に向かって投げられた。

その瞬間、パッと目を先生に戻すと
すでに中尾を上に乗っていて





A「、」





声を出そうとした瞬間、






涼音「嘘でしょ…？」









刺した__________________








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