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ーエピソード21 先輩ー
田中 side.*･ﾟ
4月早々、日向と影山という新入部員2人が
その身勝手さから澤村部長の怒りをかい
体育館を出禁になるところから物語は始まる
これは後輩を想い、孤軍奮闘する先輩のなかの先輩
田中龍之介の汗と涙と睡魔との戦いの記録である！！
なーんて、思いながら眠い学校までの坂道を歩き
体育館へフラフラと歩くと既に2人が居り
鍵を出すと、田中先輩！と称えてくる
ああなんていい先輩なんだー！
と思いながら笑っていると後ろから女子の
笑い声も聞こえてくる
Aだ。自分なりに考えてコイツらに合わせて来たんだと思うとなんていい子なんだと泣けてくる
さらにさらにおにぎりも作って持ってくるとは、、
まさに潔子さんに続く、一面のサハラ砂漠に咲く花のように美しい、、、！
なんていってる時間も無く早速練習へと取り掛かる
「まあ、Aは最初日向が飛ばしてったボール
拾いしてやってくれ」
『了解です！』
Aの仕事はまだ少ないが少しでもボールに触れさせて、バレーボールの対抗を減らすために指示する
ははー俺できる先輩だな！
日向「ボヘェー！！！！」
日向はほぼレシーブできてねぇ…
ただただ床に滑り込んでいるも同じだ
それに対し影山もボケェ！ボケェ！って叫んでやがる
Aは一生懸命ボールを追いかけている
日向「時間無くなっちゃうじゃんか！
スパイク打ちたい！ジャンプしたい！！」
影山「そこらで跳ねてろ！！！！」
「おい オマエら！ひとつ言っておく…
大地さんは普段優しいけど怒るとすっごく怖い
すっごくだ。」
時間が無い中喧嘩ばっかりの影山日向に
忠告するように言う
「「？知ってます」」
「この早朝練がバレたらヤバい。
俺がヤバい。…別にビビってるとかじゃねえぞ
全然…全く全然」
実は大地さんにバレるのが怖いなんて言えねぇが…
「とにかくこの早朝練を知ってるのは俺たち
4人だけだから、くれぐれも」
ガララッ
「おー！やっぱ早朝練かあ」
「「ホァ！！！！？」」
急に後ろで扉が空いた音が聞こえ
心臓がドキリと跳ねる
「おース」
扉のところにいたのはバレーシューズを持った
スガさんだった
『おはようございます！』
菅原「お、Aちゃんも来てんのかあ
えらいえらい〜〜」
といいAちゃんの頭をなでなでしている
ああ、この人たらしめ……
良かったことにスガさんは大地さんに
言いつけることも無く一緒に練習をしてくれる
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作者名：りりらら x他3人 | 作成日時：2020年6月11日 15時
