720話 ページ45
途端にザワつく会場。生死不明で、頂上戦争から2年もの間 表舞台から姿を消していたのだ。とっくに死んでいると思っていた者も多いだろう。
ディアマンテから滲み出る怒りと殺気。こんな事は当然 想像したし、想定していた。ファミリーを抜けるのに何も無いで終わるわけがない。それが潜入というものだ。
黙って見下ろせば、水柱を操り竜の形に。そのままドレスローザの上空へ飛ばす。飛び散る水飛沫。いくつもの水泡がディアマンテの元へと降り注いでいく。
ﾃﾞｨｱ「Aッ･･･はなから裏切る気だったな！！」
貴「私はファミリーを抜ける。ドフラミンゴによろしく｣
重力に従って、瓦礫と共にゆっくりと地下に進む身体。顔を上げるとコロシアムの司会者ギャッツとバッチリ目が合う。
コロシアムで司会をし続けただけあって 彼の声はよく響く。私の復活を世間に知らしめてくれるだろう。口の端を引いて笑みを残せば、地上から目を逸らした。
ﾚﾍﾞｯｶ「リングが消えていく。あなたは･･･」
｢ハックと連絡が取れたわ。いったん合流しましょ」
落ちていく瓦礫を足場にサボの元まで跳ぶと、随分と懐かしい声に顔が緩んでいくのが自分でもわかる。
ｻﾎﾞ「わかった」
サボの替えの服を持っているキャスケット帽子を被った少女。近くの瓦礫に着地し、彼女と目が合うと大きな瞳がより一層大きく開いた。
貴「コアラ、元気そうね」
ｺｱﾗ「Aちゃん！！」
胸に飛び込んできたコアラを片腕で受け止めると、久しぶりの再会を喜んでいるのが全身から伝わってくる。
ｺｱﾗ「無事で良かった、ホントに良かったよっ｣
貴「ありがとう。でも、安心するのは全て終わってから。力を貸して、コアラ」
顔を上げて力強く頷いたコアラは嬉しそうに笑った。それと同時に先ほどから感じる視線に目線を下げた。崩れるリングから救い出された彼女はサボの脇に抱えられている。
レベッカ、彼女と関わったのはクイーンとしての私。彼女も、たった今 私の正体を知った者の一人だ。
貴「あなたには酷いことをしたわね。謝ってすむ事じゃないけど、ごめんなさ──｣
ﾚﾍﾞｯｶ「やめて！｣
私の謝罪を大きな声で遮った彼女。私だけでなく、そばにいたコアラやサボの注目も自然と集めた。
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なち(プロフ) - 初コメント失礼します!!面白すぎて一気に全部読んでしまいました！！ほんっとうに大好きです、これからも応援してます♡ (8月23日 20時) (
レス) id: 7381d59940 (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - マロンさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！これも温かく読んでくださる皆様のおかげです。こんなに長いお話を全部見て頂けただけでとても嬉しいです。本当にありがとうございます😊 (2024年1月17日 21時) (レス) id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 全部見ました！本当に最高です！！あまり長編な話は途中でやめたりするのですがこの作品は続きが読みたくなるほど大好きです！続き待ってます (2024年1月16日 16時) (レス) @page23 id: 0081e4079b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - りささん» いつも読んでくださってありがとうございます！かなり長く根気が必要だったと思います。中々更新が進まない中、待って下さり嬉しいです！コメント励みになります😊 (2024年1月8日 19時) (レス) id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいています。今日は、更新していただく話も多くとても嬉しいです！大変だと思いますが、更新頑張ってください☺︎ (2024年1月8日 14時) (レス) id: c3803cae5d (このIDを非表示/違反報告)
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