盃を交わした4人きょうだい 二章 1［ONE PIECE］

713話 ページ38

ｷﾞｬｯﾂ「さあ、いよいよ始まった決勝戦！泣いても笑ってもこれで決着！優勝商品のメラメラの実を手にするのはいったい誰なのか」

実況の声が拡声器を通して会場に響き渡る。実況者だけあって言葉選びはうまいもので、彼の言葉が合図のように観客も湧き立つ姿を何度も見てきた。

ｷﾞｬｯﾂ「まだ誰も動かないっ。
最初に仕掛けるのはいったい誰だ？」

ﾊﾞｰｼﾞｪｽ「ウィーッ、ハハアッ！」


バージェスが狙いに行ったのはルーシーことサボ。避けてそのままリング外周を走って行く様子は観客の注目を集めた。

水中からはサボの赤いマントがよくひらめいて見えるだろう。誘い込まれた闘魚は勢いよく飛び出した。


ｻﾎﾞ「ハズレ」


頭部に02と書かれた闘魚はハズレ。勢い余ってバルトロメオの方向へ飛んでいくと、能力のバリアを張って弾き飛ばす。

ﾊﾞﾙﾄ「チェっ、ハズレには用はねえべさ。もう出てくんな」

ﾊﾞｰｼﾞｪｽ「樽付けたボスをおびき出そうってか、麦わら！」


次々に飛び出す闘魚。しかし、当たりはでてこない。バージェスは闘魚の口元目掛けて拳を打ち込み、楽しそうに笑う。

ﾊﾞｰｼﾞｪｽ「ウィー、ハハッ！楽しいじゃねえか、決勝戦！」

ﾃﾞｨｱ「当然だ。ここはコリーダコロシアム。おれの興行だ。客を沸かせ？道具に手抜かりはねえ」


ﾊﾞｰｼﾞｪｽ「おれ達も道具ってか」

ﾃﾞｨｱ「まあ、楽しめ」


ｷﾞｬｯﾂ「闘魚が飛び出す！これを軽くかわすルーシー、さすがの身のこなし！ルーシー、大活躍！！」


ｻﾎﾞ「ワクワクするっ」

背中に樽をつけた闘魚が飛び出した。それに向かっていくサボ、止めるように当然ディアマンテは動いた。


能力でひらめいた剣に対し、鉄パイプで応戦するサボ。鍔迫り合いになり、お互いに一歩引くと剣はリボンが揺れるかのようにひらめいている。そんな2人の間に飛び込んでくる闘魚。

後ろに飛んだサボ、一番外側のリングまで飛ぶとギリギリで足を止めて笑った。


ｷﾞｬｯﾂ「またまた血に飢えた闘魚が1匹飛び出したー！バージェスに向かっていく。ふいをつかれたか？その場から動かない」

ﾊﾞｰｼﾞｪｽ「ウィー、ハッハァ。──波動！エルボー！！」


向かってきた闘魚にバージェスの攻撃がでると、コロシアムの会場は揺れて観客席には風穴が出来る。

ｷﾞｬｯﾂ「すっさまじい、バージェスの波動エルボー！成り上がりの海賊黒ひげ！それを支える10人の巨漢船長の一人、ジーザス•バージェス！！」

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