看病 ページ18
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家に着くなり彼は緊張の糸が解れたのか玄関に力なく座り込んでしまう。
『紫耀くん、あとちょっと頑張ろ、』
このまま玄関で寝てしまったらもっと悪化するかもしれないと思い 彼の腕を自分の首に回してベッドへと連れていく。
…男らしい筋肉質な体格に少しだけドキッとしたなんて口が裂けても言えないな
ベッドに腰掛けた彼はうるうるした瞳で 下から私を見上げ
掠れた声で"ごめん"なんて言うから、何も言わずにっこり笑って彼が着ているコートを脱がせハンガーにかける。
ぼふっと横になった紫耀くんに布団をかけ直してから、冷えピタと体温計を手に持ち再び彼の元へ。
『ちょっと冷たくなるよ、ごめんね』
一言声掛けたあとにサラサラの髪の毛を横に流し ゆっくりおでこに貼った。
体温計で熱を測って貰ってる間に頭の中で献立を考える。
…帰るのはもう少し落ち着いてからでもいいよね、
喉も痛めてるかもしれないし、食欲もないかもしれないし、、
冷蔵庫の中にあるもので足りないからちょっとだけお買い物行かないとなあ。
風邪薬はあるから、飲み物とゼリーと...
そうこうしてるうちに体温計が鳴り、彼の腕からそっと取って表記を見ると うげ！38.2もある...！こんな状態で私の事待っててくれたの、、
ばかだよ紫耀くん、ハンカチなんていつでもいいのに...
申し訳ない気持ちと、嬉しい気持ちでいっぱいになった私は知らずのうちに紫耀くんの頭を撫でてたみたいで
紫耀｢…ん、、Aの手、アイスみてえ…気持ちー、、、｣
って力なく笑うから ドキドキが収まらなくなる。
しかもアイスってなんだ...(笑)
アイス好きなのかな？そういえばこの前コンビニで目輝かせながらアイス選んでたな。
…アイス、か。よし。
『紫耀くん、私ちょっとお買い物してくるから待っててくれる？』
紫耀｢…俺も行く、｣
『だ、だめだめ！お熱あるからゆっくり寝てて？』
紫耀｢行かないで。｣
『…へっ、』
紫耀｢…行かないで、A、｣
無自覚なのかよく分かんないけど頭を撫でてた私の手をぎゅっと掴んで、そのまま力任せに引き寄せると私の体は紫耀くんの胸元へと倒れ込んでしまう。
ドクドク、私なのか紫耀くんのなのか分からない心拍音が聞こえて
紫耀｢…もう少し、このままで居てよ｣
って、そう呟いた彼は安心したのかそのまま眠りについてしまった。
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
