蕩けそうな目で ページ17
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朝からバタバタだった日もようやく終わりを告げ、タイムカードを切って職場を後にする。
着慣れないスーツにハイヒールで一日中動き回っていたからか 靴擦れしてるし体もなんだか気怠い。
今日こそはやく帰ってゆっくりお風呂に入って早めに寝よ…
そう思っていたのに、どうやら私は今日も彼の事を思いながら眠りにつかなければいけないらしい。
だって、いつも私が行くコンビニに、この前ばったり出くわしたあのコンビニに
紫耀｢あ、Aちゃん。｣
___紫耀 " A、俺…__ "
夢の中と同じ ちょっとだけ寂しそうな顔を浮かべた紫耀くんが
鉄のポールに腰掛けて誰かを待っていた。
ドキッと高鳴る心臓、次第に脈打つスピードは速くなりカーッと顔に熱が集まっていくのが分かる。…私多分今、顔赤いんだろうな。
でも、なんだろ？この違和感。
何処となく紫耀くんの目が潤んでる気がするし、、
瞼も重そうでいつもより覇気がない。
『…紫耀くん、もしかして具合悪かったりする？』
紫耀｢…え、｣
『ちょっとごめんね、触るね？』
冷めきった手のひらを彼の額へゆっくり当てる。
なにこれめっちゃ熱い...
紫耀くんお熱高いのに、こんなところでなにしてるの、
『お熱あるから早く帰った方がいいんじゃないかな、』
紫耀｢…でも、Aちゃんにハンカチ返さなきゃって思って｣
『待って、もしかして私の事待っててくれたの？』
罰が悪そうな顔で俯いてコクリと首を縦に振る彼。
私の表情を伺うかのようにしてそのまま上目遣いでちらりと見上げてくるから...
クッ、、恐るべし顔面国宝、、、危うく私が高熱出るところだ
『紫耀くんお時間ありますか？』
紫耀｢…うん、ある、｣
『帰りのタクシー呼ぶからその間私のお家で休も？』
紫耀｢…でも、俺、｣
『ほら、行こ？大丈夫。ちょっと横になればすぐ良くなるよ』
出会ってまだ日は浅いとか、相手は男の人だとかそんなのは一旦置いといて
私にハンカチ返すためだけに いつ会えるか分かんないのに
もしかしたら会えなかったかもしれないのにこんな所でひとり待っててくれた紫耀くんに
出会った時からずっと私を救ってくれてた紫耀くんに
ちょっとでもいい、お礼がしたい。
虚ろな目で私を見つめる紫耀くんの腕を掴んで、
そのまま私の家へと向かう。
なんだか捨て犬拾った気分…(笑)
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
