交換しとく？ ページ12
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じどーっと見つめられたまま、時間が止まったみたいに動けない。廉くんの瞳はゆっくり瞬きを数回繰り返して、
廉｢...もーらいっ！｣
私のお皿から卵焼きをひとつ盗んでいった。
...最後に食べようと思って残してた卵焼きが...今は彼の口の中で溶けて消えてる。
『…私の卵焼き、、』
廉｢うんまっ！！Aのやつやと思うと更に美味いんやけど！｣
『もう意味わかんないよそれ(笑)』
まるでいたずらに成功した子供みたいな無邪気な顔で、そう言っては笑う彼に釣られて私も笑顔になる。
真っ黒い髪の毛の隙間から覗いた三白眼はやっぱりキラキラ輝いてて、顔も整ってるし話すのも上手だし、この空間割と楽しいかも。
綺麗にご飯を食べた彼はいつの間にかお会計まで済ませていて、割り勘にしよって言っても首は縦に頷いてくれることなくお店を後にした。
外に出るとひんやりと冷たい空気が頬をなぞる。
廉｢また飯行かん？俺いっつも1人やしAとまた食いに行きたいんやけど。｣
『全然いいですけど、次はいつ会えるか分かんないですよ(笑)』
廉｢…いや、アホ。連絡先交換しようって意味やねんけど？｣
『…へっ？』
"ん"って ぶっきらぼうに携帯の画面をこちらに向けてくる。
画面にはLINEのQRコードが表示されててどうしたらいいのか分からず廉くんのiPhoneと顔を交互に見てるとその行動にツボったのか再び彼は目を細めて笑った。
廉｢ちょおマジしんどいって〜、Aの行動いちいちツボ(笑)｣
『...そんなへんですかね、私』
廉｢んや、むしろ逆。｣
『…？？』
廉｢…可愛いよ。｣
" か わ い い よ "
そう言い放った彼は恥ずかしくなったのか目を逸らし、コートの袖で口元を隠して "はよLINE交換しよー"って、あっさり話題をすり替えた。
返事をしつつQRコードを読み込むけど、私の脳内は彼の声でしっかりさっきの言葉がリピートされる。
…なにこの人、イケメンな上に褒め上手...？なの？
この人に可愛いって言われて落ちない女性なんているのかな、いるなら見てみたいものだ。
それはもう最早トップ女優レベルの女性しかいないんじゃ...
廉｢A帰るよ〜。送るし道教えてー。｣
…どうやら今夜はイケメンに優しくされる日、らしい。
いやどんな日だよ。
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
