愛おしい人

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Aside

ディズニーに入って、まずやまとおそろいの被り物を買った。カチューシャじゃなくて、耳が隠れるようにズートピアのきつねとうさぎのペアの被り物にした。

たくさんのアトラクションに乗って、写真も沢山撮った。
今は休憩としてベンチでチュロスを食べている。

『めっちゃ楽しいね！』
やま「Aずっとテンション高い笑 チュロスおいしい？」
『おいしいよ！一口あげるよ〜』

やまとにチュロスを渡そうとするとパクッと食べられてしまった。偶然、あーんをしたような感じになってしまった。

やま「うま」
『でしょ！笑』

なんだか恥ずかしくなってやまととは逆のほうの景色を見ながらチュロスを食べた。


やまとside

Aはディズニーが楽しすぎるのか、ずっと俺の手を握っていることに気づいていない。

今日はAに楽しんで欲しかったから、Aの行きたいところに行こうと思っていた。

そしたらAが俺の手を掴んで引っ張っていった。
それからずっと手を繋いでいる。

なぜかチュロスを食べ終わったAはずっと俺の方を見ようとしない。

手を繋いでいることに気づいたのか？
ちょっと意地悪したくなり、繋いでいるAの手の甲にキスをした。

Aはばっとこっちを向き、顔を赤くしていた。
手を離そうと引っ張るA。

そんな弱い力じゃ無理だよ。

グイッと自分のほうに引っ張ると自然とAを抱きしめるような形になった。

いつもなら腕の中で暴れるA。
今日は俺の胸に顔を伏せて動かずじっとしている。

やま「A、こっち向いて」

イヤイヤと首を振るAの顔を俺の方に向かせるとAはりんごみたいに真っ赤になっていた。

『…見るな…//』
やま「かわいすぎる//」

もう一度Aのことを抱きしめる。
すると背中に手が回った感覚。
Aが抱きしめ返してくれた。

より一層抱きしめる力を強めた。

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