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初めまして。 ページ1

初めまして。雨宮Aと申します。

私の学園には3つクラス分けがされております。

ひとつは、私のいる、Sクラス。
Sクラスは、学力が高く、セレブ達が通うクラス。

二つ目は、Bクラス。
Bクラスは、一般の人が通うクラス。

三つ目は、Aクラス。
Aクラスは、学園の不良たちが集まったクラス。問題児しかいないのだ。

ふと見てわかるように、SクラスとAクラスは程遠い。

会うことなんて、全くない。


「あ!A!」

「あ、河野くんじゃない。どうしたの?」

「いや、Aがいたから声かけた!」

へへっと笑うその仕草は、かっこいいというか可愛い。


「そう。いつも仲良くしてくれてありがとうね。」

「……あの、さ…Aは、オレの事…」

「雨宮さーん?」

河野くんが喋ろうとしたら、先生が私を呼んだ。

「はい。どうしましたか?」

「ちょっと話があるんだが…」

「ごめんなさい、河野くん。行ってきてもいいかしら?」

河野くんは、私のことをぼーっと見て、

「もちろん。」

と言ってくれた。


「ありがとう。この埋め合わせはいつかするわ。」


`・ω・´)∋|ガラッ


「先生。雨宮です。」

「おう、雨宮。ここに座れ。」

「わかりました。(ガタガタ
…話とは。」

「…とても、言いにくいことなのだが…」

先生は、眉間にシワをよせ、そういった。


「Aクラスの野々村が、不登校になっていることを知ってるか?」

「野々村幸太くんですよね。知ってますよ。」

「…そうか。そいつの、見舞いに行ってやって欲しいのだが…」

「……え?」

あまりの事に、唖然とする私。

「いや、雨宮がSクラスで野々村がAクラスのことくらい、先生だって把握してるぞ!?だ、だがな…Sクラスの生徒会長、お前なら野々村を説得できるんじゃないかと…」

説得…

たしかに私も、学校に不登校の人がいるのは、いい気分がしない。



ここは、生徒会長としてびしっと説得しなくちゃ…!!

「わかりました。私が、行ってきます。」


「本当か!?有難い!」


「ふふ。大丈夫ですよ。」


「なら、これを頼む!(手紙を渡す
よし、頼んだぞ!」

それだけいうと、部屋から出ていってしまった。


「うん。がんばろ。」



こうして私は、帰りに野々村くんを説得することになった。

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作者名:みくおん。 | 作成日時:2016年7月27日 14時

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