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お疲れ様デシター、の言葉とともに
少し肩の力が抜ける
いくら皆と一緒だっていっても
やっぱ慣れてない場所ってのはなー
そりゃああいう態度取ってたけど
それでも気の張り方は違うって事で
けど翔くんの隣、ガッチリゲット出来たしー
「あーなんか緊張したー」
「いつもは緊張してない言い方だな」
「違うよーなんて言うか……空気感？ニュース読むわけじゃないけど、場所的に？」
「そう言えばアンタ、前にCMん中でニュース読みたいって言ってたじゃないの」
「言ったけどやっぱ俺にはムリだわー」
スタジオを出て楽屋に戻る間
3人がそんな会話を聞きながら少し後ろから見ながら歩く
なんか微笑ましいなぁ、と思うのと同時に…
「翔くん？」
「…え？あ、なに？」
「それ、こっちのセリフ。なんかあった？」
「いや、別に…大丈夫だよ」
俺より少し後ろを歩いている翔くんに振り返って聞くと
笑顔なんだけど、さ
「…へ？」
「早く戻るよ。いつもより着替え、時間かかるかもだし」
ちょっと強引に腕を引いて歩けば
なんともマヌケで
それでいて戸惑ったような声
戻ると、まだ皆いて
やっぱりいつもより着替え、時間かかってるみたい
「げ、」
「へー。あーばちゃん、帰り支度はえーのな」
「あ、はは…」
その中でも既に帰る準備万端なヤツの為に
わざと扉の前から動かないでいたら
「……ん？」
「あ、ほらさ。智くん、相葉くんに用事あるんでしょ？早く着替えた方がよくない？」
まだ掴んだままだった腕に少し力が入ったから
翔くんの方を見ると
「だから離してよー」と苦笑気味に言いながら
また力を入れて離れようとする
「用事って言っても、一瞬だよ」
「…え？」
笑顔でそう言うと
キョトンと、大きい目を更に大きくしてさ
スーツでニュース読んでる姿でだから
それがなんか新鮮でかわえーのな
「リーダー、捕まえてるから早く」
「ちょ、松潤離してよ！ニノだって俺とおんなじだったじゃん！」
「はて？何の事ですか？」
「言葉として出した事に俺はおこです。言霊って知ってる？」
「え、グー？グーパンやめて！」
一旦翔くんの腕を離すと
「はーい、翔ちゃんはこっちねー」
と、ニノが端に連れていきやがった
チッ、こういう時素早いな
でも今は目の前の不埒な輩だ
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
