＿＿3 ページ19
いや
別にんな宣言しなくても大丈夫だから
この前ちゃんと約束したから
あ、こういうのが俺をオカンな感じにしてるのか？
「お盆はどこだー」とまたやってるから
サッサと傍に行って盆を出して
その上にコップを3つ乗せる
「へ？」
「翔さんはその2つ、テーブルに持ってって」
キョトンとしてる顔を見ると
なーんでこの前の発言をしたのか
不可思議そのものだ
「ほいよ」
「J、素っ気なーい」
「「なーい」」
「あんたらに愛想ふりまいてどうすんだよ」
盆ごと置いて、テーブルの方を見ると
ちょっと唇尖らせて
少々ご立腹の自称嵐内の夫
いや
だからそんな姿見せられて
どうやったら旦那だと思えばいいんだよ
今の見た目だけじゃ、完全に嫁だろ
自分の席に戻って「ありがと」と言うと
俺をジーッと見てくるから
いったい何かと思ったら
「やっぱ嫁じゃん」
「………は？」
ぶぅ、と少し頬を膨らましてラテ飲んでますが
え、何？
なんで『やっぱ嫁』なの？てか『やっぱ』って？
地味にこの前の続きか？
「翔ちゃん、『やっぱ』って？」
「んー…例えば今の」
「今の？」
「うん」
とりあえず俺もコーヒーを啜る
その間にテーブルに置いてある菓子食ってラテ飲んで
また菓子取ってる目の前の人
「なんかさ、『お客様に素早くお茶を出す出来た嫁』みたいな？」
「けど愛想無かったよ、翔くんの嫁さん」
「おい、嫁かどうかは別としてTPOだろそこは」
「やーねー。これだから羊の皮をかぶった狼は」
「「ねー」」
「人聞き悪すぎんだろ」
ニノの言葉に同調するあとの2人
なんだその口調と態度は
口元隠してんのに何言ってんのか全然分かる会話内容は
ドラマみたいな、The·井戸端会議中奥様方かよ
しかもなんだよ百歩譲ってそこは猫にしとけ
てかさ、
「翔さん」
「ん？なに？」
「菓子を飯代わりにしないの」
「へ？」
「とぼけないの」
さっきから手が止まってないの分かってるかんね
しかも一口サイズのチョコとかじゃなくて
大きめのクッキーとかビスケットばっか食ってるだろ
「き、今日はクッキーの気分なんだよっ」
「ラテの減り、クソ早いけど」
「それはほらっ！クッキーとかって口の中の水分取るからっ」
「クッキーやビスケットを腹にためて、あわよくばラテで膨らまそうとしてるよね」
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
