櫻色の君を想ふ 3【ars】 (ページ18)

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「やっぱ話題になってるみたいっすねー」

スマホをいじりながらニノが苦笑気味に言う

「なにがー？」

「ほら、この前の翔ちゃんの」

「へ？………あーアレかー」

「時々あるよなー。しょーくんの爆弾発言」

聞こえない
俺には何も聞こえない

なんか視線感じるけど知らん
気のせい気のせい

「けどさ、面白いよね」

「ですねー。真反対ってのが」

「てかさ。俺が母ちゃん位置なのにビックリだわ」

それは俺も思った

そりゃ前に占いで言われてたけどね

リーダーって、やっぱどっしり構えてるからさ
そういうのって父親っぽく思われそうだけど

それかのんびりしすぎておじいちゃん、とか

「じいちゃんに例えられるのはあるけどなぁ」

「そののんびりさが包容力みたいなのに繋がるんじゃないっすか？」

「じいちゃんっぽいけど、ニノが言う通りなーんか違う感じ？とか」

あー、それは確かにあるな

なんつーか悟ってるっつーか

それが、見守ってるっていう感じ……とかか？

「んで、さも聞こえてませんってオーラ出してるJ的にはどうなのー？」

「………何がだよ」

見ていたコンサート資料から目を離し
3人の方を向くと

……案の定ニヤニヤしやがって

「この前はこの例え、不満そうだったけどさ。それでもやっぱペアじゃん？翔ちゃんおとーさんと松潤おかーさん」

「………ペアって、その言い方こそどうなんだ？」

「そうは言っても嬉しいくせにー」

相葉くんとニノがニヤニヤしながら言ってくるけど

その中に別のも含まれてんの、分かってるかんな

「んで、翔ちゃんとペアって事とは違うのででもJは不満があるわけでー」

「ねー、リーダー」

「俺もペアー」

ニヤニヤっていうよりは
まー、嬉しそうにウキウキですな。コレは

で、それはリーダーだけじゃなくて
あとの2人にも言える事

と、ガチャッと音がして

その音に反応して全員が振り返る

「はよー…ってなに？！なんかこの前もあったな！」

と言いつつ

荷物を置いて、ポットに直行

「コーヒーいる人ー…ほい全員ね」

コップにコーヒーを入れて

5つめのコップを持つとクルっとコッチを…
てか、俺をガン見しながら

「今日は空きっ腹じゃないけどコーヒーはやめとく！」

と、宣言して

隣に置いてあるポットからラテを入れている