戦いの始まり ページ41
「さて」
鬼舞辻は上弦会議を開いた。
以前よりも力をつけた鬼が揃っている。
「皆、準備はできておるな?」
「はい、無惨様」
最初に口を開いたのは童磨だ。
「A。私が産屋敷に赴くとどうなるか予想しろ」
「罠にはまります。でもそれでいい。
そうすれば鬼狩りを無限城に連れてこれる」
「ふむ、そうか」
俺は無惨様に信頼されている。
だから俺の言うことは正しいと思っている。
実際本当のことだしな。
「今夜、すべてが終わりますよ」
ふっと鼻で笑った。
そして夜、無惨様は産屋敷を訪れた。
思った通り罠にハマったけど、おかげで鬼狩りを無限城に落とし込めた。
「空気が軽い」
この部屋には軽く雪が積もっている。
ずっとずっと、溶けない雪。
「無惨様のために、鬼狩りを殺す」
俺を拾ってくれた、無惨様のために。
·
「師範!」
「カナヲ…!よかった、無事だったのね」
「師範こそ無事でよかったです」
「この部屋から血の匂いがしたので入ろうと思ってたんです」
「入りましょう」
そして2人は童磨と対面し、戦闘を始めた。
一方その頃Aは鬼狩りを待っていたけど誰も来なかった。
でもしばらくすると足音が聞こえた。
気配を上手く消そうとしているけど重みがあるからわかりやすい。
キィィィ……、扉の開ける音がする。
「やっと見つけたぞ」
確か悲鳴嶼行冥と言っていた。
偵察しによく稽古を見に行ったおかげで名前を覚えられた。
それにしてもガタイがいいな。
「胡蝶、悪いが先に討たせてもらう」
「?」
胡、蝶……。
名前に違和感がある。
どこかで聞いたことがある。
あ、蟲柱か。
いやでもそうじゃない、他に何か……。
「前までの私とは違う。油断するなよ?」
「前にやったことあったっけ。覚えてないな」
「覚えていなくていい。
お前は今から死ぬんだからな」
ここも戦闘が始まった。
「 血鬼術 雪ノ高潮」
台風のように、大きな雪を激しく流し攻撃する。
「 岩の呼吸 壱ノ型 蛇紋岩・双極 」
2つの武器を回転させながら相手に放つ。
雪の流れは激しすぎて悲鳴嶼は少し油断したのか頬にかすり傷をおおった。
「俺の雪に触れたら怪我するよ」
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時