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心から救いたい ページ39

鬼殺隊は柱合会議を開いていた。


「時透と甘露寺が、Aに斬られただァ?」


「僕は腹を刺されました」

「私は、脇腹を斬られました…。
でもA君には何か理由があると思うんです」


「甘露寺。何故あいつを庇う。斬られたんだぞ、一歩間違えれば死んでいたかもしれない。
あんな鬼を庇う必要は無い。信頼しなくて正解だ」


「……僕、深く刺されたのに傷が浅いんだ」


「?」


「Aさんの血鬼術を諸にくらって意識が途絶えて、気づいたら傷が浅くなっていた。

Aさんは僕達の傷を浅くしてくれたんだ」


「鬼舞辻に命令されていたのかもしれないわ!」


「鬼に心を侵食されるな」


悲鳴嶼は怒り狂っていた。


「Aは私が斬る。
人間を襲ったのに変わりはない」


みんな黙ってしまった。
すると誰かが手を挙げた。


「なんだァ?胡蝶」


「覚えてますか?Aさんが人間を襲ったら、私が責任を取ると言ったのを」


「ああ、言ってたなァ」


「ですから私がAさんを斬ります」


「!?」


「今私が腹を斬れば、戦力が下がります。
この鬼舞辻との戦いで彼に会えたら、その時は私が責任をもってAさんを斬りますよ」


「あの人、結構強いよ」


「わかっています」


「わかった。
但し私が先に見つけた場合は私が排除する」


「…………わかりました」



柱合会議が終わると
しのぶは蝶屋敷に戻りカナヲと話した。




「……私は、師範を傷つける人はみんな嫌いです。だからAさんも嫌いです。

正直言うとテンションが高すぎて何を考えているか分からないから、少し苦手でした」



しのぶは困ったように笑った。



「でもしのぶ姉さんはAさんが好きだから、私はずっと見てました。

そうしたら本当は繊細で優しくて、周りをよく見てる人なんだって気づいたんです」



カナヲは静かに微笑んだ。



「Aさんを救いたいと、心から思いました」





カナヲの目は真っ直ぐで、いつになく輝いていた。

鬼と人間→←記憶のすれ違い



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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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