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あざとい女 ページ27

「……なんでここにいるの?」


「日が昇る時間帯に帰ってこないので
私の鴉に頼って、ここに来てみたんです。

そうしたら、Aさんが倒れているのでここまで運びました。

運が良かったのか昼間なのに日陰に倒れていたんですよ」


「ありがとう、助かった」


そういえば俺の鴉は籠に閉じ込めてたな。
だから自分の鴉を?よくここがわかったな…。


「どうして鬼なのに倒れるんです?」

「女の鬼」

「女?」

「その子に血鬼術をかけられて倒れた。
でも忘れかけていたものを思い出させてくれた」

「……へ〜、そうですか。
その女の鬼には随分と心を寄せてるんですね」

「いやそういうわけじゃ…」

「鬼同士だから近くにいられますし
さぞ幸せでしょう?」


背中を向いたままそっぽを向いて座っている。


「何言ってんの。初めて会った相手だぞ」

「これからまた会うかもしれませんよ」

「会ったってそんな関係にならない」



「っ、それなら、
もう私の前からいなくならないでください。

毎日蝶屋敷に来るって、約束したのに……」



「!」



「約束した意味がないじゃないですか」



約束ってそういう意味だったのか。
俺が隣にいてほしいから、約束したんだな。

ていうか、これは拗ねてるってこと?



「ふっ、鬼に嫉妬したんだ?ははっ」

「!私は真剣に話して…!」


俺はしのぶの傍によって頭を撫でた。


「可愛いな」


「……!」


「俺はもういつも通りの生活ができない。
約束だって本当は受け入れられないんだよ。

それでも俺に、近くにいてほしいの?」


「……いてほしいです。
Aさんが姿を消した日からずっと、

待ってたんですよ?」


眉を八の字にして困ったように笑った。
俺はその顔を見て、やっぱり守りたいなって強く思った途端、しのぶを抱きしめていた。



「……苦しいですよ」

「ずっとこうしたかった」


抱きしめて君を感じたかった。


しばらくしてスッと離れると、しのぶから抱きついた。



「……お返し」


俺の顔を見て舌を出す。


あ、やべ、かわいい。


あざとすぎ。





「もう帰ろう」///

「そうですね」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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