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優しいきづかい ページ24

連れていかれた先は藤の花に囲まれた部屋だ。

俺はその部屋の中に入れさせられた。

女の子2人は藤の花の木の下に行き、俺がいつ襲っても大丈夫なように身を守っている。


「話ってなんです?」

「鎹鴉を、最近お使いになりませんね」

「!」

「何か知られたくない情報でもあるのですか?」


鋭いな。

俺が鬼舞辻と会っていることを悟られないために最近鴉とは距離を置いていた。

ていうか今は籠の中に閉じ込めている。


「何も。報告することがないだけだ」


「そうですか」

「てっきり人を襲っているのかと」


「しませんよ」


「失礼しました」

「任務の調子はどうですか?」


「順調です。もっと力をつけて鬼舞辻無惨に挑めるように精進します」


「……頑張ってください」


「ありがとうございます」


これで話は終わり開放された。
産屋敷を出てすぐ蝶屋敷に帰った。

何だったんだろう、拷問のようだったな。


「あら、こんな早くにお出かけしてたんですか」


庭には蝶に囲まれているしのぶがいた。
珍しく寝巻きで、隊服を着ていないのが新鮮だった。


「今起きたの?」

「はい。夜更かしをしたせいで眠いわ」

「寝てればいいのに」


「仕事があります。
やってくれるならもう少し寝ようかしら」



「…いいよ。

約束、だもんな」





俺は浮かれていた。

その間、お館様が俺を怪しんでいることも知らずに。





「お館様」



産屋敷ではお館様と、にちか、ひなきの三人がいる。

布団の中に入り腰を起こしたお館様の背中を支えるあまねもいた。



「一宮様は鬼舞辻無惨の名を口にしました」

「しかし自爆しませんでした。いつも通りです」


「人間の前で鬼舞辻の名を口にすると死に至る。

でもそうならないということは、
鬼舞辻にとってAは特別な駒ということ」


「……上弦の鬼に、指定されたのでしょうか」


眉をひそめながらあまねが話すと、お館様は真顔で口にした。


「その可能性が、1番高いね」


「どう対処するのですか?」



「何かあってからでは遅い。Aに事情を聞こう。

例えAが上弦の鬼でも人を襲わない限りは味方だ」






案外、冷静だった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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