話したい時に ページ15
いつの間にか俺の目の前にいて、腰をくすぐられた。
「!?なっ!やめ…!」//
バシッ!としのぶの腕を掴むと、顔が目の前にあった。
あと少しでキスできそうなくらい近くて、不覚にもドキッとした。
「お巫山戯はやめろ」
「巫山戯てませんよ」
「俺に触るな」
「……毎朝蝶屋敷に来ていたのに、
鬼になってから来なくなりましたよね」
「神崎たちが怖がるだろう」
「禰豆子さんには懐いてますから心配いりません」
「年齢考えてみな。
俺は22歳、禰豆子は14歳だ、そりゃ懐くだろ」
「あら、確かに。うっかりです」ニコ
「それに俺は人と関わる気はない。
関わるとしても精々お館様のみ」
「私とは話してくれないんですか?」
「ああ」
「残念です。
私、毎朝蝶屋敷に来るAさんと話せるの楽しみに待ってたんですよ?
もう話せないなんて悲しいものですね。まあAさんが話したくないと言うなら仕方ありませんけれど」
こいつ、ひっかけてるな?
「その手には乗らないからな」
「あら、何のことでしょうか」
「……君は俺と話したいんだ?」
「話せるなら話したいですね〜。
鬼でもAさんはAさんですから」
「鬼殺隊の中じゃ、1番鬼嫌いなくせに」
「前にも言いましたが鬼は嫌いです。
でも……」
「?」
「……いえ。
とにかく話したいと思った時は来てくださいね」
そう言うと夜番に向かった。
「なんなんだよ」
話したい時なんて、毎日に決まってる。
毎日君と話したいし、毎日一緒にいたい。
「無理だから、わざわざ遠ざけてんじゃん」
気が狂う。
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時