マチガイの恋でも素敵やん？[∝]

勇気 ページ9

村上side



丸の言葉に俺は大事なことに気がついた




好きって想いを相手に伝えなきゃ、意味がないって言うことに




横が他の奴の者になっていたらどうしよう



そんな不安が込み上げてくるが、




俺は言う！って覚悟した




あっというまに横の家





違う意味で心臓が急速に鳴り出した




恐る恐るインターホンをならす









ガチャ





横｢あれ、ひな、！？｣





村｢横、話あるねん。ええか？｣





横｢おん‥‥ええよ｣





リビングに、沈黙が流れる





俺は拳をギュッと握りしめ




口をひらいた




村｢お前、好きな人おるんやろ｣




横｢え、まぁ‥‥‥おるけど｣




村｢おれなっ‥‥‥｣




言葉が喉の奥に突っかかって出てこない





『気持ち伝えな、なんも変わらんよ？』





意を決して言う




村｢俺っ‥‥気持ち悪いかも知らんけど‥‥横の事がっ
　その‥‥‥好きや！｣




横｢？！/////｣






言ってしまった






フラれるのか、フラれないのか







チラッと横を見ると、案の定顔が真っ赤




横｢‥‥‥ホンマ？｣




村｢‥‥ホンマもくそもあるかい｣




横｢‥‥‥‥俺も、すきやで。ひな｣



村｢‥‥‥え？｣




横｢せやから、俺も好きって｣





村｢好きな人は？｣




横｢ひな｣




あまりにも衝撃過ぎて





言葉がでなかった






すると、横は俺の隣に来て





抱き締めてくれた





横｢俺も、ひなの事が好きです。付き合ってください｣





村｢おん｣





丸、ほんまにありがとう





お前の言葉がなかったら





俺、こんな幸せになってへんわ





横｢ひな、愛してる｣





村｢俺も｣





俺らは、どっちからともなくキスをした

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