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知念side
え、なになに、せっかく勇気振り絞って言おうとしたのに遮られるとか、涼介もう僕のこと好きじゃなくなったの?
知「涼介···?」
山「やっぱり、返事聞く前にもっかい俺から言わせて」
知「もっかい?」
山「そ、もっかい」
知「なんで?」
僕的にはもっかい『好き』って一言がもらえるから嬉しいけど···
山「告白してからちょっと間あいたけど、好きって気持ち全然変わってないから。それを伝えたうえで知念の返事を聞きたい」
そんなこと言われたら···
前よりもっと好きになっちゃうじゃん
山「知念、俺、今まで知念を恋愛対象として見てたつもりなかった。女の子に告白されたりして、なんだか付き合う気になれなくて」
涼介の一言一言が心にしみる。こんなに思ってくれてたんだって。
山「俺、思ったんだ。俺の隣で笑ってるのは知念がいい。誰に何を言われようが、知念にそばで笑っていてほしい。」
知「うん···」
僕もだよ。僕も隣で笑ってるのは涼介がいい。涼介の隣で笑ってたい。
山「好きです。俺と付き合ってください」
前に告白された時は頭もいっぱいいっぱいで全然考えられなくて。
告白された日から涼介のことを考えない日はなかった。よく考えてみて分かった。
僕は涼介がいないとダメなんだ。
知「···僕、最初涼介に告白された時正直驚いたし、え、僕?とも思った。まさか涼介が男を好きだなんて思わなかったし。」
山「···うん」
知「だけど、涼介のおかげで自分の気持ちに気付けた」
山「知念···」
知「僕も涼介のことが大好きです。僕なんかでよかったらよろしくお願いします」
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作者名:ちいたか x他1人 | 作成日時:2019年1月30日 16時