白ひげさん家のマインクラフター

三十二話 ページ32

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シャンクスさんと別れた後私はまずスポンジ部屋を探すことにした。理由は運次第でスポンジ部屋が存在しない事も有り得るから。


それに宝部屋の場所はある程度決まっているのに対し、スポンジ部屋は手掛かりが無く全ての部屋を探し回るしかない。


どうせエルダーガーディアンを三体倒しきるまでにまぁまぁの時間がかかるだろうし、安全第一で探そうと考える。



(…あ、もうポーションの効果が切れちゃう。また飲まないと)



ポーションを飲んでからいつの間にか約八分経っていたらしく効果が切れる前に慌ててポーションを飲み干す。


…その前に、シャンクスさんが三体とも倒したか気になるし一旦牛乳で採掘速度低下の効果を消し再び呪いにかかるかを試してみる。



(…よし、問題なさそうだね)



呪いが再びかかる気配はなく、シャンクスさんが倒してくれたんだろうと思い二本目のポーションをゴクッと飲む。


事前にスポンジ部屋と宝部屋は見つけているから、後はシーランタン等のブロックを回収して船に戻れば大丈夫。


うきうきしながらブロックを掘ってはインベントリに入れていく。けどそんな事を続けているとポーションの効果はまた切れてしまうわけでして。



(あ…やべ。後10秒ぐらいで効果切れちゃう)



…だけどこれも計算内、というか元々わざと殺られてリスポーンする 戻ってくる予定だったし問題は無い。


持ってきたエンダーチェストをその辺に設置し、装備も全部外してインベントリ内の物を全てチェストにしまう。
その間にも窒息ダメージを受けるけれど構わず作業を続ける。


窒息ダメージとは言うけれどこれも仕様なのか苦しくもなんともない。作業を終えた頃、体力が0になりこの世界で二度目の死を迎えた。


ちなみに一度目の死は無人島にいた頃、モンスターに集団リンチされたのが原因である。



｢…よし、戻ってこれた｣



目を覚ますと私はベッドに横たわっていて窒息死したのだなぁと冷静に判断する。


最初に死亡した時が懐かしいなぁ…確かあの時は本当にこの世からおさらばすると思ってたから泣きじゃくって敵モブから逃げまくってたなぁ…



『お前…命は大事にな』



…死んでも大丈夫って思うと、どうしても死に対する恐怖心が薄れちゃうんだよな。



｢ただいま戻りましたー！｣

｢…お前どこから帰ってきた？｣

｢やだなぁマルコさん。他の皆さんを驚かせるわけにもいきませんし、こっそり上がって来ましたよ｣



ま、別にいっか。

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