五十八話 ページ24
・
この場にいる全員がウタによって眠ったのを確認し地面に降り立つ。目の前にはエース、すぐ側には大将赤犬。あと数秒遅かったらエースが殺されていたかもしれないという事実に血の気が引く。
｢この人がエースかぁ……ってルフィ！？！？｣
興味深そうにエースを覗き込んだウタは次に赤犬、そして麦わら帽子の男の子に視線を移し…そして驚きの声を上げた。
｢知り合いなの？ウタ｣
｢ほら、昔手紙のやり取りをしてた頃に書いてたじゃん！船に乗りたがってた男の子！それがルフィなんだよ｣
｢へぇ｣
エースの義弟がウタの幼なじみなんて…凄い偶然だ。しかもこの麦わら帽子はシャンクスが被っていたものにそっくりだ。赤髪海賊団に出会ってから海賊に憧れたってそういえば手紙に書かれていたような…気もする…？
｢これからどうするの？目的はこの人の救出だったんでしょ？｣
｢そうだね。とは言ってもこのまま放置は出来ないし、ウタウタの実を解除したら海軍まで目覚めちゃうし…うーん、個人の指定って出来ないの？｣
｢流石に無理かな…。強いて言うなら海賊達に耳栓をした後一回解除してまた歌う…とか？｣
｢そもそも耳栓無いからそれも無理そう｣
二人であれこれ考えては見るけどどれも現実的では無い。仕方が無いので次のプランを実行する。
それはまず海軍側の人間を全員私のリボンで縛り放置し、次に海賊側の人間を船のそばまでリボンも多用しながら運ぶというもの。
｢ウタ、能力は後どれぐらい持ちそう？｣
｢10…いや15分くらい？｣
｢そっか、じゃあ急ごう｣
比較的運びやすい小柄な男性や女性はウタに任せて私は海軍の始末に取り掛かる。
手足はもちろん、万が一抵抗された時のためにその辺の海兵から海楼石の手錠を拝借し、能力者の手首にカシャリと嵌めておく。
ついでに首元にもリボンを巻きつけていざと言う時に首を絞め落とせる様にしておこう。
わぁ…元帥までいる…ウタの能力ってやっぱりチート過ぎるよね。
海兵達は全員ミイラのようにリボンでぐるっぐる状態。
流石に何万本もリボンを出す気力はないから実際は数十本、およそ数百メートルの長さのリボンしか発動していない。
さぁ次は海賊たちを運ぶぞとで振り返ったその時
｢………｣
もう二度と見たくないと思っていた顔が、視界に入った。
｢おいおい一体どうなってやがる？エースが生きてんのはまだ分かるが、全員気絶してんじゃねェか｣
｢…ティーチ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽｀*) (5月8日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します！ 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです！！ (5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがｗｗめっちゃ良かった！、、、です！ (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました！最後までお付き合い頂きありがとうございます！！ (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マシロ＿mashiro | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年1月7日 15時
