五十五話 ページ21
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何だかんだエレジアに滞在すること数ヶ月。
いつものようにウタと過ごしていると、ニュース・クーが一つの記事を運びに空を優雅に飛んでいるのが目に入った。
モビーから抜け出す際お金はほとんど持ち出していなかったから今まで購入することは無かったけれど、どうやら今回は号外記事だったらしく空からばら撒かれたので一つ手に取り記事に目を通した。
｢……え｣
｢A、どうしたの？｣
そこに書かれていたのは、一週間後にエースがマリンフォードにて公開処刑されるというもの。
そして、‘‘黒ひげ海賊団’’の船長 ティーチの七武海入り。
｢＿＿＿ティーチｯ！！！！｣
あの男は、ついに、エースにまで手を出したのだ。
いつどこでどうやったのかは検討もつかないけれど、ティーチは何らかの手段でエースを海軍に差し出し、七武海になった。
｢ちょ、ちょっと本当にどうしたのA！？｣
｢エースが……私達の弟が、一週間後、マリンフォードで公開処刑される｣
｢‘‘弟’’…あぁ、白ひげ海賊団の
｢そうだよ｣
アイツは私達白ひげ海賊団を裏切り、お父さんの顔に泥を塗り、家族殺し鉄の掟を破り、今エースの命が海軍に奪われんとしている。
｢…私、行きゃなきゃ｣
｢一応聞くけど…何処に？｣
｢マリンフォード｣
それ以外何処に行くんだと間髪入れずに返答するとウタは｢何言ってるの！？危険だよ！｣と私の腕を掴んで制止する。
｢危険？そんなの海賊やってたら日常でしょ？
仲間を、家族を救うためならこの命も惜しくは無い。お父さん…‘‘白ひげ’’だってエースを助けに行くはず。だから私も……！｣
｢私はAに生きていて欲しい！もう居なくなって欲しくないの！ …シャンクス達みたいに置いて行かないでよ…！｣
｢何を言われようと私は行くよ。止めたいなら力ずくで止めなよ、元海賊ならそれぐらい出来るでしょ｣
冷たく言い放ちウタの手を振り払う。
あの時悪魔の実を無理やり食べさせてでも私を連れ戻そうとしたウタは本当に海賊らしかった。
今は世界の歌姫だとしても、何年も赤髪海賊団でシャンクスの娘として過ごして来たのだから、欲しいものは奪ってでも手に入れないとね。
するとウタは眉間にしわを寄せ、一泊置いて息を大きく吸い込んだ。
｢…｣
ほら、やっぱりあの頃と何も変わっていない。
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マシロ＿mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽｀*) (5月8日 7時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します！ 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです！！ (5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがｗｗめっちゃ良かった！、、、です！ (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ＿mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました！最後までお付き合い頂きありがとうございます！！ (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシロ＿mashiro | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年1月7日 15時
