【文スト】異能力？いいえ、霊能力です参

その後… ページ19

side：織田

「ブレスレット売ってた人、翁の仮面被ってて顔は分かんなかったんんだ」
「…そうか」

Aを呪っていた女が死んだという連絡を受けた後、Aの部屋に行き静かに眠るAを見て酷く安心した。
朝、ちゃんと目を覚ましていつも通り元気な挨拶をしたAを抱きしめたのは不可抗力だ。
呪いの影響が残っているのか、顔色は少し悪い。
今は、ブレスレットを買った時の事を尋ねたが、売っていた人物の顔は見ていないという。

「声は男の人だったんだけど、変声器とか使えばどうとでもなるからね…。心当たりも無いし…」

昨日の夜あったことはAには話してある。
話しを聞いている時の不安に揺らいでいた瞳が目の裏に焼き付いている。
新月の夜以外は、呪いなんてものにはびくともしない。新月も今回の様な工作が無ければ、霊具で凌げる。だが、もし直接Aを襲ってきたら？
Aを呪った女が、自身の行っていた事がその身に還り死んだのか、道具を送ってきた人物に手を下されたのかは分からないが、もし後者だったら…。
次は、Aかもしれない。
本人が来るとは限らない。嘗ての自分がそうであったように、殺 しを生業としている奴等がこのヨコハマには多くいる。
相手が人である以上、私が必ず守る。

「あ！」
「どうした？」
「どうしよう…あのブレスレット、鏡花ちゃんも同じの持ってるの！！！」

突然席を立ち、携帯を取りに部屋に向かったA。
どうやら、まだ一件落着とはいかないようだ。



…
……
………

口惜しイ…

役立たズが…

あと一歩とイう所で失敗しやガっテ…！

憎イ、アノ女ガ…

私から、全テを奪った、アノ女が憎い‥‥！！！！

必ず、殺シてやる…

このまマでハ、終わラぬ

惨めに、惨く、辱めて、甚振り、あらゆる苦痛を身に受けて、死ぬがイイ…！！



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リクエスト下さった雪月花様はじめ、読者の皆様いかがだったでしょうか？
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ここまでお読み下さりありがとうございました！
次の話は鏡花ちゃんになります。
更新した際は、また読んでやってください。

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