占いツクール
検索窓
今日:15 hit、昨日:156 hit、合計:93,878 hit

54 ページ14



日曜日は会社が休みなので、そういう日は小瀧は遊びに来ていることが多いのだが、珍しくこの日は予定が入っていたようだ。

休日に1人になるのは意外と久々で、何をすればいいかわからないままゴロゴロしていたら、いつのまにかもう夕方になっていた。

俺って人生無駄に過ごしてるんかな、なんていう少しスケールの大きすぎる心配が頭によぎって、同時に何故かくしゃみが出た。

「暇……」

もう早く小瀧来ないかな、携帯のトークアプリを開いたり閉じたりして連絡を待つ。

神ちゃんとか急に遊びに来てくれたらええのに。

……いや、神ちゃんは今日友達と遊びに行ってるんだった。

先程送られてきた神ちゃんの写真と、同じように昼間に送られてきた小瀧の写真をぼーっと眺めながら欠伸をする。

そのうちふたりの動かない表情にも溜息が零れて、スマホが手からコトリと滑り落ちた。

ソファに寝そべって、クッションを引き寄せる。

ひとりには、いつまで経っても慣れない。

「……んあ、」

その時鳴り響いた来客の音。

やっとひとりじゃなくなるという喜びから勢いよく立ち上がり、少し足首を捻った。

屈んでしばらくその場所を押さえてから、再び立ち上がって扉を開けた。

「もー遅いねん、」

大袈裟なほどの溜息を混じえながら、そこに立っている小瀧に向かって悪態を吐いた、つもりだった。

「……え?」

冷たい風、踊る落ち葉、歌う鳥。

少し騒がしすぎた子供の声も今は遠く、目の前の景色だけが、周りよりも色濃く見えた。

「……りゅう、せい……?」

突然の来客、藤井流星は、ただそこに直立して、じっと俺を見つめていた。

55→←53



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (235 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
786人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あどま(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!私も書き終わったー!という達成感と共に少しの寂しさを感じてます…。番外編はなにか書きたいなと思っているので待っていてください…! (6月20日 22時) (レス) id: 59dc4622d3 (このIDを非表示/違反報告)
あどま(プロフ) - ペンギンさん» コメントありがとうございます!素敵なお話と言って頂けて頑張った甲斐があったな…と感じてます笑番外編書き終わり次第投稿したいと思っていますので楽しみにしていただけると嬉しいです! (6月20日 22時) (レス) id: 59dc4622d3 (このIDを非表示/違反報告)
あどま(プロフ) - ゆん太さん» コメントありがとうございます!初作品、至らない点が沢山あったと思いますが、大好きだと言って貰えて本当に嬉しいです!次回作も読んでくださると嬉しいです…! (6月20日 22時) (レス) id: 59dc4622d3 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - 完結おめでとうございます!素敵なお話をありがとうございました!よかったら今後2人がどうなるかなどの続きや番外編も見てみたいです!これからも楽しみにしています! (6月19日 2時) (レス) id: c34058457d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも更新を楽しみにしていた大好きな作品だったので、完結して嬉しい反面、寂しい気持ちもあります(;_;)もしよかったら番外編など書いていただけたら嬉しいです。次回作も楽しみにしています! (6月19日 0時) (レス) id: 63b1f880fb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あどま | 作成日時:2019年3月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。