＿百五十三訓 ページ10
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ベッドに倒れ込むと、ギシッと軋む音が部屋に響く。
最近は特に落ち着いていたのもあって何時も机に積まれている紙束の山は最近調べつくしている資料ばかりだ。
「あと三日で帰ってくるのかー…」
Aの部屋に入り込んだが、大したものはなかった。強いていえば第七師団と書いてあるアルバムが二冊あっただけ。
自称二十代後半の女にしては殺風景すぎる部屋だ。
『あたしのままもそうだったんですけど…、昔から金髪の人は嫌われてました。なので近所にいた白魔同士は固まっていたけど、あたし達二人だけ嫌われてて…』
『なんでか知ってる？』
『それが…、分からないんです』
元々黒髪が多い種族だ。夜兎だってそう。母親譲りの赤髪は絶滅危惧種の俺達の中でも目立つ。きっとそれと同じような感じなんだろうけど……、それが気がかりだな。
そんな中コンコンとノックの音が聞こえる。誰だろうと思いながらドアを開ければ阿伏兎が顔を出した。
何か用という前に、突き出された白い小さな封筒。
「小春つったか？そこからだ」
「ちょうどいいじゃないか。明日明後日にでも向かおうとしてたところだったし」
「なら今回は俺か他の団員連れて行け。信用出来ねェ相手にいくら団長だろう……」
「はいはい、分かった。じゃあアイツ連れてくよ」
ねェ、人の話聞いてる？ねェ！と後ろでほざく阿伏兎を無視しながら連れていくならうってつけの団員の元へ向かう。
多分この時間ぐらいだから、食堂で仕事でもしてるだろうとそこに行けば、ほらいた。
「あ、団長。こんばん＿＿」
「明日空けといて」
「挨拶は無視ですか？」
別にお気に入りってわけじゃない。が、第七師団で唯一俺に敬語を使い、よくAとつるんでいる名無し団員。
仕事もこの中じゃあ一番真面目だし、コイツがいいでしょ。
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yuuna1202(プロフ) - 本当ですか！嬉しいです！！ (2020年12月8日 11時) (
レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 私この小説を応援してます！補佐さんが呪術廻戦に転生するのも見てみたいなと思います！？ (2020年12月7日 19時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年7月17日 23時
