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_百五十訓 ページ7

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二度あることは三度ある。とは言うが今回は艦にぶつかることはなく、彼ら坂本辰馬と蓮華は第七師団にやって来た。
陸奥がいないことに不安を抱く蓮華だが、神威にいたっては珍しくしっかりしている。


「やあ、久しぶり」
「ぉ、お久しぶりです…」


ペコペコと小さなまあるい頭を下げる蓮華。彼女はなぜ自分がここに呼ばれたのか知らなかった。
ただ、いつも神威の隣にいるAの姿が見えないことに違和感を感じていた。


「あの…お話とは……」


なんでしょうか。そういう蓮華に神威は自身の仕事部屋へと連れ出した。
辰馬はと言うと面白そう、どうせ暇だしと彼ら二人の後を追い広い殺風景の部屋へと案内する。
大きめの机を挟んでソファーが二つ。遠慮がちにちょこんと腰掛ける蓮華にAくんは林檎ジュースを差し出した。


「あのさ__…」


***


「オイ」


そんな声が聞こえ、阿伏兎は顔を上げるとそこにはAほどでは無いが小柄な女が立っていた。
あぁ、確か白魔の子供(ガキ)ン所の副艦長か。と、その女_陸奥を見て一人納得していた。


「あの黒いもじゃもじゃと蓮華はどこぜよ」
「それなら団長が別室に連れてったぜ。多分仕事部屋の方だ」


資料に目をやりながら彼女に伝えると、陸奥は続けてついでのあの金髪は、と。
第七師団きっての女団員でありながら派手な髪色に中華服。目立つ格好なので目に留まりやすいのは分かるが何奴も此奴もAを気にかけるなと心の中で呟く。


「アイツは今この艦には乗っちゃいねェよ。一人有給休暇満喫中だ」
「………」


何かを考え込んでいる陸奥に、阿伏兎は「知り合いか」そう聞けば首を横に振った。高杉との関係を自分達に話さなかったことがあったためそれも考えられたのだが、どうやら違うようだ。


「お(まん)らの頭の父親。神晃…、星海坊主と昔共にいた奴に似ちょったが人間違えかもしれん」
「………」


去ろうとする陸奥の後ろ姿を見て阿伏兎は思わず呼び止めた。


「その話、詳しく聞かせてくれねェか」


そんな阿伏兎の声に陸奥はじっと目の前の大柄な男を見つめた。

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yuuna1202(プロフ) - 本当ですか!嬉しいです!! (2020年12月8日 11時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 私この小説を応援してます!補佐さんが呪術廻戦に転生するのも見てみたいなと思います!? (2020年12月7日 19時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2020年7月17日 23時

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