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_百二訓 ページ7

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空に浮かぶ大きな艦。とある団体を映し出すモニターの前に二人の男_朧と虚が立っていた。


「やはり…第七師団団長総統作戦の情報を外部にリークし、第七師団と鬼兵隊を救ったのは…」


星海坊主(あのおとこ)」と、数時間前にあった男の顔を思い出して朧は彼が息子である神威を救うためであったのかと言うが、虚は否定した。


「てめェらより先にあの神威(クソガキ)殺すためだ」

「……あの眼にウソはない。彼の頭には息子を殺すことしかなかった」


そんなことを話している間に、星海坊主は春雨の攻撃により、頭上の崖が破壊され大きな瓦礫が彼に襲いかかっていた。


「いずれにせよ、松陽の弟子達同様。星海坊主(あのおとこ)も虚様の障壁となる存在であったと」
「障壁…、とは言いたくありませんね。ようやく見つけたんですから」


阿伏兎、Aの前に崩れる瓦礫。その下には星海坊主がいた。
潰された彼の付けていたヘルメット。それを見ては春雨の者は殺ったと思うが、次の瞬間画面に映った光景に大きく目を見開いた。


「永劫とも思える私の生の中で、一度として出会う事のなかった」
「…………」

「私を殺せるかもしれない存在を」



自分の何十倍はある瓦礫を笑みを浮かべて持ち上げ、春雨の艦隊へとぶん投げた。地面は瓦礫の重さといい、彼の力の強さといいひび割れている。
放り投げられた瓦礫は見事艦隊に当たり、空中で大爆発が起こった。

___…朧は“星海坊主しか自分を殺せない”と言っているような言葉に、目の前に映る他の者たちよりも小さな体をした影を見る。


「…あの女はどうするのですか」
「彼女ですか。…そうですね」


灰色のマントについているフードを深く被って顔は見えないものの、その姿を見て不敵に笑ってみせた。


「いずれこちらに引きずります」

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設定タグ:銀魂 , 第七師団 , 夜兎家族   
作品ジャンル:アニメ
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波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー!!!待ってました!!ありがとうございます楽しみです!!更新頑張ってください!(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2020年5月17日 13時

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