＿二十四訓 ページ25
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「あ、Aさん!!こんにちは」
「やっほー、ご無沙汰でーす」
「第七師団の紅一点さんじゃないですか。また総督の所へ？」
「そそ、晋助に突撃訪問」
「Aさん今日も元気ですね！」
「おうよ」
「ちょっと待ったァァァアア！！！」
ここは鬼兵隊の艦の中。フラフラと艦内を歩いていると後ろからへそ出し娘に捕まった。
「アンタ何してんスか!!」
「え、鬼兵隊を散歩して晋助探し」
「そうだけども！そうじゃなくて何平然とここにいるのかって聞いてんだよ！」
「……？晋助に会いに来ただけだけど」
目の前で青筋を立てるへそ出し娘にニコニコと笑顔で頬をつついてやった。何このスベスベ肌。
若いっていいわーなんて呑気に思っていると首根っこを掴まれ廊下を引きずられる。
「離してよ、へそ出し娘」
「へそ出し娘じゃねェ！来島また子!!」
「来島、ま
「伏字付けるな！紛らわしい！また子ってちゃんと言え！いや書け！」
元気百倍な来島ま
ちなみに思ったんだけどさ、私のこと“補佐”とか“ちび女”とか呼んでるくせに自分のことはまた子って言えはおかしくない？
「それに！晋助様は今日出張でいないッス」
「え、なにそれ初耳なんだけど。地球にお出かけ？なんの用？」
よく分からん豚みたいなやつの呼び出しだったら私がすぐに終わらせてあげるよ。色んな意味で。
へそ出し娘にそう聞くと、何やら冷や汗を垂らして目を逸らした。
「ねぇ、何か隠してるでしょ」
「………私は知らないッス」
「何その間。知ってるでしょ、教えてよ」
「ッ、絶対！アンタだけには言わないッス！」
ポイッと、小型船の近くに捨てられへそ出し娘は走って消えていってしまった。
……さァて、誰から炙りだそうっかなぁ。
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水渚桃華 - 七瀬未来さんへ まだ少ししか読んでないですがこの作品面白いです。更新待ってます。 (2020年2月20日 17時) (
レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年2月18日 19時
