今宵もまた君想フ

どういうこと ページ40

『やばなくん、』





矢「だから今日は手出さないししばらく出す気もない。Aちゃんのこと、恋愛として好きなのかわかるまでは出さない。」




胸がちくっとした。続けて「キスはしちゃうかもだけど(笑)」なんてずるいことを言う。




私がもぞもぞ矢花くんの方を向こうとするも、



矢「今日はこのまま寝たいな、向き合うのはキスしたくなっちゃうからだめ。」



より強く抱きしめられる。




矢「Aちゃんの気になる人は誰なの？」



　『大学のいつメン。ずっと矢花くんが忘れられなかった話はしたよね、その時に支えてくれた仲の良い子なんだ。』



なんて答えると ふーん なんて聞いてきた割に薄い反応。


首だけ後ろを向くと、矢花くんはなぜか悔しい顔をしていた。





　『でも…やっぱり矢花くんが好きかも。』



矢「うん、それはありがとう。でも俺だけなんて思わないでね。」



そして眠りにつく矢花くん。その寝息とともに矢花くんの言葉を考えながら私も眠りについた。

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