食事＊２５＊ ページ25
「...どう？」
「....いい感じだぜ。いや、良い雰囲気かといわれると違うんだけど、とりあえず険悪そうではない感じだ」
「そっか....ならいいんだけど」
燭台切は安心したように息をつく。その様子を見て、太鼓鐘は彼の背中を軽く叩いた。
「そんなに心配することじゃねぇって！所詮は人間...しかも審神者成りたてだろ？手を出したりなんて出来るわけがない」
「僕もそう思ったけど....伽羅ちゃんは気を許しかけてるし、何よりあの審神者に惚れてる。もしそこに付け込まれたらどうしようもない...」
「一目惚れだろ？なーんであんな地味な女なんだろ」
大倶利伽羅達の方を見、納得していないように唇を尖らせる。
確かにいつかの審神者の方が美人だったと燭台切も頷く。
「にしても、審神者と親しげにしてたのって様子見の為でしょ？危ないことはしちゃダメだよ」
「大丈夫大丈夫！あの審神者には怪しまれてねーからさ！」
「もう...。.....貞ちゃんは今の審神者嫌い？」
「別に嫌いじゃねーけど...信用はしてない。色仕掛けとかは出来ないだろうけど、もしかしたら伽羅や鶴さんを手駒にしようとしてんのかも」
「無い話ではないけど....鶴さんを手駒に、っていうのは無理だろうね」
「無理無理！よりにもよって鶴さんが人間を信用するわけないし。...その前に、そんなことしようとしてたら俺が何とかする」
最後だけポツリと呟き、腰に差してある刀にそっと触れる。
二人に何かあったら審神者を斬る....今まで二回ほど、そんなことがあった。
だから今回も大丈夫だと、太鼓鐘は自分に言い聞かせる。
「(伽羅の惚れた女を殺す...今までで一番緊張すんなぁ)」
大倶利伽羅はどんな顔をするだろうか。それは考えるだけでも胸が痛む。だが彼の為。彼が笑って生きれるように。
「....俺には、伽羅や鶴さんの気持ちは分かんねぇ」
「.....うん」
「だけど、二人のことが大好きなんだ。大好きだから、力になりたい。もう....苦しんでほしくねぇッ...！！」
「...うん、僕もだよ。僕も貞ちゃんと一緒だ。あの二人もそれは分かってる」
燭台切は太鼓鐘の目元をハンカチで拭い、優しく微笑んだ。
「だから、もしあの審神者が伽羅ちゃんや鶴さんに何かしようとしたら二人で守ろう。ね？」
「...っ、おう...！」
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
