食事＊２２＊ ページ22
「で、鶴さんがね....」
燭台切さんが再び口を開いたその時。
「おい光忠、来たぞ」
手伝ってほしい、と頼まれたんだろうか。
めんどくさそうな顔をした大倶利伽羅さんがやって来た。
....が、私の姿を見るなり綺麗に踵を返す。
「え、ちょっと！伽羅ちゃん！？」
「おいおい！！」
何で帰るの、と慌てて追いかけた燭台切さんをキッと睨んでいた。
「そいつがいるなんて聞いてない」
「そりゃ言ってねーもん。言ったら絶対来ねぇじゃん！」
「当たり前だ」
「いいじゃんか！主は“みっちゃんの”手伝いに来たんだぜ？伽羅に会いに来たわけじゃあるまいし。なー？」
『え！？あ、は、はい....？』
曖昧に返事すると、大倶利伽羅さんは不機嫌そうに眉をひそめた。
結局、「主をいない存在だと思えばいいんだよ！」というよく分からない説得により、大倶利伽羅さんも手伝うことになった。
「主、そっちの醤油取ってくれよ！」
『はい』
「伽羅ちゃん、そこの味噌渡してくれる？」
「ああ」
太鼓鐘くんが指さした方向にある醤油を取ろうと手を伸ばす。
だけど、その隣にお味噌があったからなのか
『あっ』
「...！」
私の手が大倶利伽羅さんの手に軽く当たってしまった。
『あ、ごめんなさい』
「....」
大倶利伽羅さんは無言で台所から出て行こうとした。そんなに嫌だった！？
「伽羅〜、なに照れてんだよ〜。つかどこ行くんだ？」
「うるさい。別にそんなことじゃないしニヤニヤするな。...やっぱりこいつと一緒に作るのなんてごめんだ。邪魔すぎる」
『えっ』
そ、そんなドストレートに....！！
「そいつをどっかにやるって言うなら話は別だ」
「うーん....ま、しゃーねーよなぁ」
太鼓鐘くんは頭を掻き、満面の笑みで大倶利伽羅さんに抱きついた。
「...！？」
「俺、主に居てほしいなー。でも伽羅は嫌なんだよなー？だから伽羅が「いい」って言ってくれるまで抱きついとくなー」
「っ、おい貞、離れろ」
「嫌だ！伽羅が「ここに居てほしい」って言うまで離さねー！！」
「.....チッ」
大倶利伽羅さんは渋々、といった感じでこちらに視線をやる。
「....別にここに居たければ居てもいい。だが俺は馴れ合わないからな」
『あ、ありがとうございます....』
太鼓鐘くんを見ると、カッコよく親指を立てていた。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
