食事＊１１＊ ページ11
突然聞こえた声に驚き振り返ると、視界が真っ白に染まった。
「よっ！はは、どうだ？驚いたか？」
『つ、鶴丸さん！？』
彼の姿を見るなり、大倶利伽羅さんは顔をしかめた。
その様子を見て、茶化すように笑う鶴丸さん。
「そんなに睨んでくれるなよ。別に食べるつもりで来たんじゃないさ」
「なら何だ」
「おいおい、そんなに俺のことが信用できないのか？俺はただ、親睦を深めようと思っただけだ」
なぁ、と一気に距離を詰められた。
大倶利伽羅さんと同じ金色の瞳は、私の姿を捕らえて離さない。
「政府や長谷部から色々聞いてるとは思うが....安心してくれ。君のことは食べたいなんてこれぽっちも思っちゃいない。むしろ仲良くしたいと思ってる....信じてくれ」
彼の言葉が嘘だとは思えなかった。
真っ直ぐ自分の思いを伝えてくれている...それだけで信じられると思った。
『もちろん信じます！大倶利伽羅さんと同じで、鶴丸さんもいい人なんだろうと思いますから』
「！....そうかい。ありがとな！...っと。伽羅坊、どこに行くんだ？」
「これ以上そいつの綺麗事には付き合ってられるか...もういい。散々忠告はしたからな。あとは勝手にしろ」
『大倶利伽羅さん！』
私の制止も聞かず、大倶利伽羅さんはそのまま去ってしまった。
どうしたら彼と仲良くなれるんだろう.....。
「....まぁ気にするなよ！あれは照れ隠しみたいなもんだ」
『そうには見えませんでしたが....』
「伽羅坊はあまり感情を表に出さない奴だからなぁ」
『...でも、綺麗事、って言われるとちょっと傷付くというか....主失格ですかね....』
「考え過ぎだって。まぁでも、みんな君のことは気に入ってるみたいだぜ？もちろん伽羅坊も」
『そうですか....鶴丸さんも？』
「...........」
鶴丸さんは微笑み、私の背中を優しく叩いた。
「当たり前だろ？....ともかく、伽羅坊のことは気にするな。少しずつ距離を縮めればいいさ」
『....！ありがとうございます！鶴丸さんって、やっぱり良い人？良い刀？なんですね！』
「......単純なバカか.......」
『？何か言いました？』
「んー？いやいや、主にそう言ってもらえるとは光栄だな、って言ったんだよ」
『そ、そんな大袈裟な....』
何故だろう....少し鶴丸さんの表情が怖かったような.....？
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
