食事＊２＊ ページ2
パチパチ、と拍手がその場に響く。
「審神者試験合格、おめでとうございます。これで、貴方も晴れて審神者の一員です」
『あ、ありがとうございます....』
ここまで盛大に祝われると思っていなかったせいで、返事がギクシャクしてしまう。
でもそれと同時に、やっと憧れの審神者になれたんだ、という喜びも湧き上がってきた。
「しかし、雪野A様。心優しいのはいいのですが、少し厳しい心もお持ちになったほうがよろしいかと」
『え？えっと、どういうことでしょうか？』
「...そうですね」
言いづらいのですが、と政府の方は言葉を続けた。
「早速ですが雪野様には、これからとある本丸に行っていただきます」
『え！？も、もうですか！？』
「ええ。それで、今から貴方に行ってもらう本丸なのですが....少々、問題がありまして」
『問題？』
首を傾げると、目の前に資料が何枚か置かれた。
そこには色々な男女と、とある二振りが写っていた。
『これは...？』
「刀が何か、分かりますか？」
『えっと...大倶利伽羅と、鶴丸国永ですよね？』
「流石です。...そしてこの写真の方達は、この二振りがいる本丸に配属された...いわば、歴代の審神者達です」
『歴代？こんなにいっぱい....全員辞めたんですか？』
私の言葉に返答しにくいのか、しばらく考える仕草をする。
「辞めたのは、二代目の審神者....この女性だけです。あとは....残念ながら、亡くなりました」
『！？な、亡くなった？』
....まさか。
『この方達が亡くなった原因はこの二振りにある、ということですか....？』
「...お察しがよくて助かります」
『そんな....何故...！？』
「この二振りは普通の刀とは違うのです。私どものミスなのですが、予想外のバグが起こってしまいまして。何と言えばいいのか...豚や牛の肉では生きられない体になってしまったのです」
『それって、野菜とか....』
「試しましたが、無理でした。彼らは....人肉でなければ生きられないようなので」
人肉、というワードに肩が震える。
審神者になりたての新人で、気合十分！だったはずなのに....
こんなにも、不運なことがあっていいのでしょうか。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
