食事＊９＊ ページ9
ビックリし過ぎて「こんにちは」なんて言ってしまったけど
大倶利伽羅さんの機嫌がこの上なく悪いということは誰にでも分かるだろう....。
舌打ちもされたし....。
『あ、あの！天気、いいですね！！晴れてて！！』
「....だから何だ」
『えーと....伊達の刀達って個性的ですよね！燭台切さんとか、お母さんみたいで...その、彼らのこと教えてくれませんか？』
「知りたいなら本人に聞けばいいだろ。俺は別に、あいつらのことを全部知ってるわけじゃない」
『そ、それもそうですよね....あっ！じゃあ散歩しましょう！散歩というか...本丸の案内を』
「断る。俺はあんたみたいに暇じゃない」
『そ、そこをなんとか！！』
「しつこいぞ....馴れ合うつもりは全くない」
『で！では！！』
緊張しながらも、大倶利伽羅さんの腕をガシッと掴む。
彼はしばらく固まっていたけど、ハッとして振りほどこうと腕を動かした。
「おい...！触るなっ.....！！」
『しゅ、主命です！！私と本丸を周ってください！！！』
主命、という単語で動きを止める。
「....今回の主は、嫌がっている刀を無理矢理連れて行こうとするのか？しかも“主命”を乱用して」
『うっ....！』
「とんだブラック本丸だな」
『お、お願いします！大倶利伽羅さんと親睦を深めたいというか....その、ですね....』
「....馴れ合いは光忠や貞宗とやってくれ。それにあんた、他の刀に忠告されなかったのか？俺や鶴丸に近づくなと」
『い、言われました。その、長谷部さんとかに....』
彼の名前を聞いて、なら構うな。と言わんばかりの表情。
こ、心が抉られる....！そういう顔は本当に苦手なんだよぉ....！！
『お、お願いします！一生のお願い！！』
「...随分軽い一生だな。大体、怖くないのか？いつ俺があんたを殺して食うか分からないだろ」
『た、確かにそれは....でも、鶴丸さんよりそういう面では優しい気がするっていうか...』
彼は私の言葉で目を大きく見開き、視線を泳がしては深くため息をついた。
もう諦めたような....降参したというようなため息だった。
「チッ.....そんなに言うなら仕方なく付き合ってやる....ただ、長谷部に見つかった時の保証はしないからな」
『！！あ、ありがとうございます！！』
「....ふん」
彼は呆れたように、先に庭へ向かって歩いて行った。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
