食事＊２７＊ ページ27
食べ終わった刀達が出て行き、それに続いて自分も出て行こうとした。
が、五虎退が震えながら俺の前まで来た。
「あ、ああ、あのッ...！えと、い、いいです、か.....？」
「...何だ」
「しょ、燭台切さん、知り、ませんか...？」
「光忠？」
周りを見渡すが、光忠らしき人物は見当たらなかった。あの見た目だ、内番の服だろうと目立つはずだが。
なら光忠の代わりに仕方なく皿洗いをしておくか、と台所に移動する。
作業をしながら、視線はそのままでさっきの質問に答える。
「さぁな。俺は知らない」
「そ、そう、ですか....」
「五虎退！！」
落ち込んだ様子の五虎退に、乱が慌てて駆け寄る。俺の顔を見るなり嫌そうな顔をして、五虎退の服の裾をギュッと握った。
「五虎退、ダメだよ。大倶利伽羅さんに話しかけちゃ」
「で、でも...燭台切さんのことは大倶利伽羅さんに聞いたほうが.....」
「いいから！....貴方も無視してよね！」
「あっ...！」
五虎退はペコリと頭を下げると乱に連れていかれた。....無視、か。どうせ無視しても文句を言われるんだろうがな。
本当にめんどうだ。...まぁ、ああいう対応が一番俺には合っている。
だからこそ.....
.
.
.
『大倶利伽羅さん、お皿洗いですか？私も手伝います』
本当に、あんたのような対応はむず痒くて大嫌いだ。
「必要ない」
『いえ、一人でやるのは大変でしょう？』
「一人で出来る」
『いえ！手伝います！！』
「....しつこいぞ」
ギロリと睨めば、恐怖で揺らぐ瞳。....不覚にも綺麗だ、なんて思ってしまった。
「分からないのならはっきり言ってやる...あんたと二人でいるのは嫌だと言ってるんだ。何を企んでるのは知らないが、俺に関わるな」
『.....私と二人でいるのが、嫌なんですね....』
そう呟いた審神者の声が、何故か嬉しそうにしていたことに違和感を感じる。
...こいつ、マゾか？
『そう言われると思ってました....だから二人きりじゃなくなればいいんですよね？』
「は？何言って＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
「わっ！...どうだ、伽羅坊！驚いたか！？」
「....は？？？」
『燭台切さんは出陣、太鼓鐘くんは内番なので、鶴丸さんを呼びました！』
「そういうことだ！驚きだろ！！」
...今すぐここから出ていきたい....。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
