17話 ページ18
無駄に広い学校を歩き、ようやく玄関まで辿り着く。
.....冷たい言葉を放ってしまった。いや、私は本来皆にこの対応をしなければいけないんだ。...けれど驚いたような彼女の表情が頭から離れない。
ふと、夕陽の差し込む靴箱の前に誰かが寄りかかってるのに気付く。
「＿＿轟くん......君、此処で何してるの」
「...お前を待ってた。」
「え」
まさかの自分待ちだとは思わなくて素っ頓狂な声が出る。何だ、何かしただろうか。まさかあの時の上から目線の言葉まだ根に持ってるのか？ 眉を寄せて見つめると、轟は目線を逸らして別に大した用はねぇがと零す。
「.....お前と、話がしたいと思ったから。」
「話...？」
「お前電車だろ、歩きながらでいいか。」
「え、あぁ...分かった。」
ポカンと口を開けている間に置いてかれそうになるもんだから慌ててその後を追う。この人誰かに歩み寄っていくタイプには見えないけど...話って文句があるとかそういう感じだろうか。隣を歩く彼は何故かしばらく口を開かず、何かを思案しているように見えた。...彼のことはいまいちよく分からないな。
「.....今日お前と戦ってみて思ったんだが、随分と戦闘慣れしてるみてぇだな。」
ドキリとした。第一印象ではあまり周りに興味が無いタイプのように思えたが、意外と見てるようだ。けど今の言葉に深い意味が篭ってる様には聞こえない。ただ純粋に気になって聞いてみたって所だろうか。
「 戦闘慣れ、ね。そう思ってもらえたんならイメージトレーニングの甲斐があったな。」
「イメージトレーニング......そうか。お前もセンスがいいんだろうな。」
「はは、戦いの？ ありがと。君の氷も中々手強かったよ。」
「...そうか。」
軽く交わすと、案外簡単に納得してもらえて話がうまい具合に逸れる。無駄にニコニコもしないで取り繕わない彼の態度は、私にとっては何故か落ち着くものだった。
...そういえば確かあの時。深入りする必要も、彼と仲良くなる必要もないがやっぱりどうしても気になる。そう思った私は悩んだ末に直接聞いてみることにした。
「轟くん、君の個性氷だけじゃないよね。」
「＿＿！」
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まいちゃお(プロフ) - 小動物もふり隊さん» ご指摘ありがとうございます！ すみません直しました！ (2020年3月7日 18時) (
レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
小動物もふり隊 - １８話 復讐が復習になってますよ (2020年3月6日 15時) (レス) id: 38d491ffad (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃお(プロフ) - Lilyさん» デリバリーガールwww本当ですねすみません、すぐ直します笑 そんなに楽しみにしてくださって貰うなんて凄く嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月30日 1時) (レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 続きが気になって更新されたらすぐに読んでいます！頑張ってください！あとですね、リカバリーガールがデリバリーガールになってますよ。 (2019年7月30日 1時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃお(プロフ) - めだまやき。さん» ぁあああコメントありがとうございます！！！超絶嬉しいです！！頑張ります！ (2019年7月18日 23時) (レス) id: 082892335f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいちゃお | 作成日時：2019年5月23日 2時
