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とは言え…



行く当ても、遊ぶ相手もなく。
足の赴くままやって来たのは神社で。



パンパンッ!



「神さま…一生のお願いです。僕ひとりじゃーあの石頭のおかあさんを説得させるのは無理です。助けてください!!」



『…神さまにかて出来る事と出来ん事があるからな〜。それはちょっと難しいんちゃうか?』



「え?」



誰?



「あ、マスター!!(涙)」



そーやん!
なんで僕マスターの事思い出さんかったんやろ。
マスターやったらおかあさんの事よう知ってるし相談しやすかったやん!



僕はマスターに駆けよりしがみ付く



「マスター!助けてください」



『シェアハウスの話か?それならお断りやで』



「え、なんで知ってるんですかシェアハウスの話…」



『コレコレ』



ん?茶封筒にハガキ?



…あ!



「郵便屋さん!?」



『それに、おかあさんからも相談の電話来てたしな』



くそう…、先越されてたかー!!



ああ、ここがダメならもうお先真っ暗や。
…あんなにお願いしたのに神さまって結構冷たいんやな(涙)



『境内に向かって何をブツクサ言うとるねん』



「もう、いいんです。僕の事はほっといて下さい。マスター、早よお店戻らなお客さん困りますよ」



『それがどういうワケか今日は閑古鳥が鳴いててな。ちょうど良かったわ。章大、お前うちでお昼食べて行け』



「え、でも、僕、散歩のつもりで出て来たから財布持ってませんし(汗)」



『…ほならなにかい。お賽銭入れんと一生のお願いしてたんか?』



「あー、まー、そういう事ですね、あはははは〜(汗)」

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月27日 21時

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