8UPPERSのセカイ（eight） (ページ41)

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41 toppoのセカイページ41

赤side

赤「なにアホみたいに口開けとん？」

青「む(拗)…あの、窓際のお婆さんと孫おるやんろ？」

赤「あの品の良さそうなババーと、大学生みたいなヤツ？あれがどうした？…まさか、お前、カップルや思ってドギマギしてるとか？」

青「…アーセナルみたいな邪な目ぇしてんへんし。ふつーはアレ見て『微笑ましいな』思うねん」

赤「アレが？うっそや～ん」

青「なんでよ？アレくらいの歳になったらお婆ちゃんに寄り付かんようになるんちゃうの？…それが、ホテルのラウンジでお茶してるなんて…、めっちゃええ孫やん。お婆ちゃんさっきからずーっと笑顔やし」

赤「見た目は、な」

青「どー言う事？」

赤「耳すまして、二人の会話よう聞いてみ？」

青「え？」

『久しぶりやけど元気にしとったん？』

『ん。』

『なら、よかったわ///』

『あ、でも、金取られた』

青(え？)

赤(………、、)

『お金取られたて、いつ？どこで？』

『知らん。歩いてたら、取られた』

『いくら？』

『あー、財布ごとやし三万円くらいかな』

『なんや、それくらいなら良かったやん。ほら、これ少しやけど』

『ええん？』

『ええよ。少しは持ってんと困るやろ？』

『わー、めっちゃ助かった！ばーちゃんありがとう！あ、でも…』

『おかーさんには内緒にしとくし』

『…なんか、ごめんな。おかあさん怒るとガミガミうるさいし。あ、じゃー、俺大学行ってくるわ』

『こんな時間にか？』

『うん！嬉しなったら勉強したくなってきた！じゃーね』

『あっ、また連絡頂戴よ？おばーちゃん、待ってるよー？』

青「……」スクッ

赤「どうした？腰浮かせて」

青「…俺、アイツ許されへんし」

赤「追いかけて殺(ヤ)ってまうんか？」

青「そう！」

赤「やめとけやめとけ。ほれ、ババーかてほくほくの笑顔やし」

青「え？」

赤「孫の役に立てて満足してんねやろ？良かったやん。それとも『貴女今、お孫さんに騙されましたよ？』てヤボな事言いに行くんか？それが親切か？」

青「…クッソ！」

赤「まぁ、あいつ引き止めて少々痛い目に合わしてから金ふんだくってババーのカバンに戻す。くらいなら出来るけどな」

青「それや！」

今度こそほんまに席を立って、俺の手を引っ張るトッポ…

もー、しゃーないな～

俺だけやと一発でキメてまうからエースにも連絡するか～

end